SOPvol.124          啄木を支えた荒川生まれの郁雨


▲桜の次はチューリップ

今月の第1面では、蕗谷虹児記念館主催の「進化する美人画 池永康晟×蕗谷虹児」展の紹介です。

池永康晟は日本の美人画のスタイルを変えたと言われる人気画家です。美術館での展覧会を拒否し続けてきた画家でしたが、美人画の風雲児「蕗谷虹児との比較展」との企画意図に、初めての大規模な展覧会開催を受入れてくれたそうです。昨年の「リサ×ガス」展は開館以来の入場者数となり、新発田の名を大いに高めましたが、今回も引き続いてのヒットが期待されます。

県内外からからの集客は蕗谷虹児の知名度アップのみならず、経済効果も期待できます。企画し、実施に結び付けた学芸員にまずは拍手を送ります。

 第2面・3面では、宮崎郁雨(大四郎)と石川啄木(一)の関係について、概略を解説しました。

宮崎郁雨は今から約140年前、現在の荒川(松浦幼稚園辺り)に生まれ、家族とともに函館に移りました。父は味噌醸造業で成功し、郁雨は函館に来た啄木と出会い、その後終生にわたって支援し、顕彰に務めました。しかし、家を潰して故郷を去ったためか、その後新発田や荒川での顕彰はありませんでしたが、このたび新発田城南ロータリークラブが中心となって、荒川(松浦幼稚園辺り)に顕彰碑を建立することになりました。

本紙ではそれに先立ち、今号で宮崎郁雨(大四郎)と石川啄木(一)の関係について概説し、さらに今後顕彰碑建立について続報します。

4面では、パル陽だまり苑の介護施設「ふぇりあ」のヘルスケア等の紹介、新発田文化会館での「林家たい平・春風亭昇太落語会」「山形交響楽新発田公演」の告知、歴史図書館の講評企画「新発田藩の歴史資料」展の告知を掲載しました。

 

sop_vol124_p1-4