SOPvol.99             新型コロナは冷静沈着な行動を


▲加治川堤の桜

今月号の第1面では、現在猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症について、3月23日現在までの新発田市の対応などをまとめた。

感染者数は各国で検査方法・発表方法などが異なるため、割愛した。比較的確かなのは死亡者数である。中国で発生し、日本に寄港したクルーズ船にも飛び火し、その後国内で複数のクラスター(集団)感染が確認され、現在は欧州でパンデミックの様相を呈している。日本は比較的抑え込みに成功しているが、いつオーバーシュート(爆発的に拡大)するか分からない。外国からの帰国者の感染者も増えている。まずは感染拡大防止と重症者のケアに最大限、集中しなければならない。

新発田市では今日(3月23日)現在感染者は確認されていないが、経済面の影響は甚大だ。月岡の観光、市内の飲食、繁華街の新道、バス・タクシー・代行は言うに及ばず、イベント関連の花屋や酒小売、はては建築・設備産業にも影響は出ている。その規模と範囲の大きさは想像を絶する。市長は議会での質問に対し、国の対策とは別に第1次・第2次と大胆で迅速な経済対策を打つことを表明し、すでに具体的対策の検討や財政的裏付けをとったという。タイミングを見計らって適切な対策をお願いする。

最大の経済対策は感染が収束に向かい、人々のマインドが「不安」から「安心」に向かうことだが、そのためにも、介護現場や医療現場を崩壊させないために、密封・密集・密接を避けつつ、手洗いを励行することだ。テレビ等に煽られ、いたずらに「不安」を増幅させてはならない。

2面では2月市議会定例会の質問を抜粋して掲載した。産後ケアについての質問があったが、新発田市では全国に先駆けて、かかりつけ保健師制度(新発田版ネウボラ)を実施し、大きな効果をあげている。産後ケアのみならず、妊娠から出産・産後・子育てまで一人の保健師が一貫して相談に乗り、問題を未然に防ぎ、もし問題があれば医師・社会福祉士などとグループで課題解決に当たるという優れものだ。その他の質疑は議会ホームページなどを参照してほしい。

3面では「口腔ケアと健康寿命」の5回目として、アルツハイマー型認知症と口腔ケアの関係を解説した。なお、新発田市議会では「歯科健康推進条例」制定を目指して活動に入ることが決議された。

4面では陽だまり苑の「ピュア・オレンジ」、こども食堂の「制服リサイクルプロジェクト」、歴史図書館の企画展「新発田藩歴史資料展」の告知をいたしました。

 

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