SOPvol.108          異なる請願と陳情を採択した市議会


▲冬の風物詩「義士祭」雪の中、今年も開催

 

今月号の第1面では、蔵春閣に移築に関して、新発田市議会に対して、相反する請願と陳情が出され、両方とも採択された経緯を紹介しました。請願は「利活用の再検討を求める」ものであり、「新発田まち遺産の会」から提出されました。紹介議員は令和会の若月学議員と共道しばたの入倉直作議員です。陳情は「(終了した)利活用を実現するため、早期に付帯施設工事の予算計上を求める」もので、「大倉喜八郎の会」から提出されました。

もし、「新発田まち遺産の会」の求める通り再検討することになれば、「大倉喜八郎の会」の求める付帯施設工事は始められず、早期公開は絶望的です。二者の要望内容は相反していますが、請願を主導した令和会(会長・若月学)と共道しばた(会長・入倉直作)は請願・陳情ともに賛成、議会として判断しない道を選びました。議会としての責任放棄です。市執行部の対応が注目されます。

第2面では、議会12月定例会から、目立った2件の質問と答弁を掲載しました。クマの頻繁な出没を受けての鳥獣害対策と、蔵春閣移築を契機とした駅前活性化についてのやり取りを掲載しました。

第3面では、恒例の「義士祭」の模様をリポートしました。今年は堀部安兵衛生誕350年にあたり、オリジナルマスクやオリジナルカップそばが登場しました。新型ウイルス禍のなかのイベントでしたが、昭和40年以来55年も続いている少年少女剣士のパレードは関係者の協力で何とか実現しました。

4面では陽だまり苑の「ピュア・オレンジ」、蕗谷虹児記念館の「美人画伝説」展、歴史図書館の新企画「明治維新と新発田藩」展を告知しました。

 

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