SOPvol.122          市議会に令和4年度予算案提出

▲安兵衛320回忌法要(長徳寺)

今月号の第1面では、市の新年度(令和4年度)一般会計予算案概要説明から、主な事業案を紹介しました。

新型感染症対策では国の方針・補正予算案をその都度迅速に実行に移しており、とくに市独自の対策としては今年度の「PCR関連事業」のようなものは盛り込まれませんでした。

全体としては財政調整基金(市の貯金)を確保しつつ、市長からは、市長のすすめる市政4本柱「健康長寿」「少子化対策」「産業振興」「教育の充実」を推進するものとした、との説明がありました。

個々の事業としては二階堂市長3期目の公約の一つ「放課後児童クラブ無料化」が実現します。また、農業分野で「有機化推進」の施策が登場しましたが、これは全国に先駆けての従来の「農産物輸出」路線を拡充するものです。また、旧天王小学校改修でIT企業誘致を目指すとしました。しかしながら、市議の多くから、他に目新しく一貫性のある施策はあまり見当たらず、各課から上がってきた事業を並列しただけとの印象は免れない、との評価があるのも事実です。感染症拡大防止に全精力を傾けている最中とはいえ、指導力に定評のある二階堂市長ならでは、将来を見すえた施策展開が期待されるところです。

また、新型感染症を抑え込むカギとされる3回目のワクチン接種進捗状況の現状を記載しました。

 第2面では、国際交流促進を視野に入れた「新発田で旧正月を祝おう」イベントの紹介、市議会議員全員が参加した自殺予防対策「ゲートキーパー」講座の内容を紹介しました。二階堂市長・行政が熱心に取り組む活動に議会が呼応したものです。

第3面では、新発田市の姉妹都市である加賀市の「ITによるまちおこし(産業振興)」の取組を紹介しました。「産業振興」「少子化対策」「教育の充実」のすべての面で「IT化(デジタル化)」を導入し、スマートシティとすることで、観光収入激減対策・雇用維持対策としています。この施策が人口減対策でもあることは、本文で触れた通りです。特徴としては、期をまたがって長年かけてバージョンアップしていること、民間から多くの専門家を招いて行政組織を作り上げていることも挙げられます。

また、堀部安兵衛の320回忌法要の模様も囲み記事で紹介しました。

4面では3月にオープンするパル陽だまり苑の介護施設「ふぇりあ」の内覧会案内、蕗谷虹児記念館の「Koji Fukiyaコレクション展」、歴史図書館の人気企画「明治維新と新発田藩」展の告知を掲載しました。

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SOPvol.121          18回しばた雑煮合戦

18回しばた雑煮合戦

今月号の第1面では、1年ぶりに開かれた第18回しばた雑煮合戦の模様をリポートしました。感染症拡大防止のため、あらゆる対策をシミュレーションし、実行に移しました。ちょうど開催前日に県独自の「警報」が発令されました。これ以上ないという対策により実施出来たことは称賛に値します。一つ改善点を指摘するとすれば、今回は致し方ないとしても、次回以降全国に向けて発信を強化しなければ、せっかくの「まちおこしイベント」も効果は半減してしまいます。ギリギリの人数での実施でかなり難しい課題ではありますが、来年以降の情報発信に期待するものです。

 第2面では、堀部安兵衛生誕350年祭とそれを記念した冨澤信明先生の講演会の模様を要約して掲載しました。冨澤先生は「討ち入りは堀部安兵衛と溝口家切梅分家・溝口摂津守との合作」という新説を、独自の系図を使って証明したもので、まったく新しい赤穂浪士像を浮かび上がらせました。研究の途上ではありますが、これまでの論文を『実録 堀部安兵衛』としてまとめて出版しました。市観光協会・高木書店で販売しておりますので、ご一読をお勧めします。

第3面では、福井県永平寺町で公共交通の在り方の一つとして実証事件が行われ、来年度には特定条件下での完全自動運転実験「ZENdrive」の経緯と現状を報告しました。過疎化と人口減は全国の地方共通の課題です。永平寺方式をそのまま新発田市に移行することは不可能ですが、少なくとも課題を一つひとつ解決していっている行政の意思と職員の努力は大いに見習うべきものです。同時並行的に実施されている自家用有償旅客輸送システム「近助タクシー」制度も参考になります。

4面では3月にオープンするパル陽だまり苑の介護施設「ふぇりあ」の内覧会、蕗谷虹児記念館の「Koji Fukiya展」、歴史図書館の人気企画「明治維新と新発田藩」展の告知を掲載しました。

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SOPvol.120          大好評!内田正泰展

内田正泰/水郷うらら

今月号の第1面では、現在蕗谷虹児記念館で開催されている「はり絵画家 内田正泰展」を紹介しました。内田正泰は永谷園の「あさげ」のパッケージデザインで知られている作家ですが、実は独特の手法で消えゆく日本の原風景を描き続けた人です。実物の醸し出すやわらかく暖かな詩情を感じていただければ幸いです。

この夏は「リサとガスパール展」で、蕗谷虹児以外の展示では開館以来の反響・入館者数を記録した館長・長谷川静生氏の新企画です。地味ではありますが、一見すべきものとしてお勧めします。

 第2面では恒例になった「新発田のおいしいお米コンテスト」の結果と、同日に行われた「無農薬米の栽培及び輸出における現状等について」の研修会の模様を紹介しました。

自治体がお米の輸出を先導する試みは新発田市以外にほとんど類を見ません。感染症禍で停滞していますが収束後は間違いなく輸出は進展します。今は「美味しさ」で販売を伸ばしていますが、これからは「美味しさ」は当然として、「安全性」と「健康に良い(機能性)」が市場競争力の基準となるはずです。

私が10年以上も以前から主張してきたことがようやくスタンダードになろうとしているのです。かつての問題は作業効率をいかに上げて価格に転嫁せずに済むかでしたが、最近は「健康に良い(機能性)」ことをうたえば価格に上乗せできるようになりました。つまり、「健康に良い(機能性)ものは高い」との認識が一般化しつつあるということです。新発田市でも高く売るための指導を行うべきでしょう。

第3面では、新発田市議会定例会で目立った質問を取り上げました。懸案の「蔵春閣移築問題」です。市は移築を先行させ公開を先延ばしにしていましたが、ようやく付帯施設建設にこぎつけ、再来年以降公開されるとのことです。いずれにしろ、可能な限り早く公開して観光誘客に結び付ける施策を展開すべきでしょう。

4面では来年3月にオープンするパル陽だまり苑の介護施設「ふぇりあ」のスタッフ募集、蕗谷虹児記念館の「はり絵画家 内田正泰展(冬・春編)」、歴史図書館の新企画「明治維新と新発田藩」展の告知を掲載しました。

 

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