▲安兵衛320回忌法要(長徳寺)
今月号の第1面では、市の新年度(令和4年度)一般会計予算案概要説明から、主な事業案を紹介しました。
新型感染症対策では国の方針・補正予算案をその都度迅速に実行に移しており、とくに市独自の対策としては今年度の「PCR関連事業」のようなものは盛り込まれませんでした。
全体としては財政調整基金(市の貯金)を確保しつつ、市長からは、市長のすすめる市政4本柱「健康長寿」「少子化対策」「産業振興」「教育の充実」を推進するものとした、との説明がありました。
個々の事業としては二階堂市長3期目の公約の一つ「放課後児童クラブ無料化」が実現します。また、農業分野で「有機化推進」の施策が登場しましたが、これは全国に先駆けての従来の「農産物輸出」路線を拡充するものです。また、旧天王小学校改修でIT企業誘致を目指すとしました。しかしながら、市議の多くから、他に目新しく一貫性のある施策はあまり見当たらず、各課から上がってきた事業を並列しただけとの印象は免れない、との評価があるのも事実です。感染症拡大防止に全精力を傾けている最中とはいえ、指導力に定評のある二階堂市長ならでは、将来を見すえた施策展開が期待されるところです。
また、新型感染症を抑え込むカギとされる3回目のワクチン接種進捗状況の現状を記載しました。
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第2面では、国際交流促進を視野に入れた「新発田で旧正月を祝おう」イベントの紹介、市議会議員全員が参加した自殺予防対策「ゲートキーパー」講座の内容を紹介しました。二階堂市長・行政が熱心に取り組む活動に議会が呼応したものです。
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第3面では、新発田市の姉妹都市である加賀市の「ITによるまちおこし(産業振興)」の取組を紹介しました。「産業振興」「少子化対策」「教育の充実」のすべての面で「IT化(デジタル化)」を導入し、スマートシティとすることで、観光収入激減対策・雇用維持対策としています。この施策が人口減対策でもあることは、本文で触れた通りです。特徴としては、期をまたがって長年かけてバージョンアップしていること、民間から多くの専門家を招いて行政組織を作り上げていることも挙げられます。
また、堀部安兵衛の320回忌法要の模様も囲み記事で紹介しました。
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4面では3月にオープンするパル陽だまり苑の介護施設「ふぇりあ」の内覧会案内、蕗谷虹児記念館の「Koji Fukiyaコレクション展」、歴史図書館の人気企画「明治維新と新発田藩」展の告知を掲載しました。