SOPvol.84           安兵衛「討入り」の真実・総集編


▲昭和40年から続く少年少女剣士パレード(12月14日)

今号、第1面・2面では、これまで5回にわたって連載してきた「元禄赤穂事件・討入りの真実」の総集編を掲載しました。

一般的に大石内蔵助が主導したとされてきた「吉良邸討入り」は、実行したのが堀部安兵衛ら四十七士、「討ち入り」の環境を整えて支援したのが安兵衛のハトコである溝口摂津守であることが、冨澤信明氏(新潟大学名誉教授・米倉在住)が史料を当たり直すことで判明しました。

これにより、大石を主人公とする『忠臣蔵』を、新発田藩ゆかりの安兵衛と溝口摂津守主導の『真説忠臣蔵』に書き換えることが可能となります。二階堂馨市長は、今後「歴史・文化」をまちづくりの中心に置くことを表明しました。本紙としても、始まったばかりの『真説忠臣蔵』作成の新たな動きを、新発田観光の起爆剤として支援していきます。

3面では、市議会12月定例会での目立った公明党・渡邊喜夫議員の質問、改正入管法にからんで、新発田での外国人労働者受け入れへの支援について掲載しました。少子高齢化による人手不足は新発田を直撃しており、とくに介護現場などでは外国人労働者に頼らざるを得ない状況です。しかし、環境整備が整わない中での受け入れは治安の悪化のみならず、様々な影響が指摘されています。

市の環境整備は他の先進受け入れ地と比較して大きく遅れていますし、それ以前に行政当局に危機意識が希薄なことは将来的に禍根を残すのではないかと懸念されます。

若年労働者・女性や高齢者が働ける環境づくりと共に、将来増加が見込まれる外国人労働者と既存市民が共存できる環境づくりを急がなければなりません。

第4面は、「こども食堂」と「ピュア・オレンジ」の告知です。

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SOPvol.83           二階堂新発田市長、大差で3選


▲冬の使者

今号、第1面・2面では、11月18日投開票の新発田市長選挙戦の経緯と結果を掲載しました。

保守系ながら「市民党」を掲げる現職の二階堂馨氏と革新系統一候補の小林誠前新発田市議の一騎打ちは、組織力で序盤に猛ダッシュした小林氏を二階堂氏が徐々に追い上げ、選挙最終盤に逆転し、結果的には約9千票の大差で一蹴しました

小林氏の公約は急ごしらえの感が否めず、「世代交代」を旗頭にしていましたが、市長になって何をするのか、明確なメッセージを欠きました。一方、二階堂氏は具体的な政策を「愚直に」訴え続け、市民の支持を得ました。しかし、大差とはいえ、小林氏の得た1万7千余票は、批判票としてはかなり大きなものです。二階堂氏の今後の市政の舵取りが注目されるゆえんです。

第3面では、喫緊の課題である地域公共交通網整備について、もっとも成功していると言われる京都府京丹後市の例に続き、京丹後市には及ばないものの、自治体財政を圧迫しない形で、地域特性に合った「きめ細かな」形態を作り上げ、持続可能な公共交通網を整備している豊岡市の例を紹介しました。徹底したニーズ調査で利便性を向上させて運賃収入を上げ、財政的に持続可能性を担保しています。

第4面は、歴史図書館の開館を記念した企画展を広報しました。今年は戊辰戦争150年、豊田神社勝手山遷座100年の節目の年です。時宜を得た好企画で、12月24日(月)までの開催です。ぜひ足をお運びください。

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SOPvol.82           新発田市長選挙


柿の木

今号、第1面では、新発田市長選挙立候補予定者の公約を比較しました。二階堂氏の公約は具体的であるのに対し、小林誠前新発田市議の公約は急ごしらえの感が否めません。「世代交代」を旗頭にしていますが、市長になって何をするのか、はっきりしていない印象を受けます。どちらに投票するか、両氏の公約の要約が参考になれば幸いです。

第2面では、9月議会で議論された「小中学校へのエアコン導入」についての経緯を取材し、解説しました。この問題は平成22年に当時の公明党議員・高橋幸子氏が質問しました。その後、共産党の佐藤眞澄氏が繰り返し質問・要望し、平成29年12月議会では民主クラブの社民党系議員・渡部良一氏も質問・要望しています。平成30年には、佐藤眞澄議員ほか3人が早期設置を質問・要望しました。第3面では、喫緊の課題である地域公共交通網整備について、もっとも成功していると言われる京都府京丹後市の例を紹介しました。自治体財政を圧迫しない形で、地域特性に合った「きめ細かな」形態を作り上げ、持続可能な制度にしています。地域公共交通網整備が自治体財政を圧迫すれば、持続することは不可能です。

第4面は、歴史図書館の開館を記念した企画展を広報しました。今年は戊辰150年、豊田神社勝手山遷座100年の節目の年です。時宜を得た好企画ですので、ぜひ足をお運びください。

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