SOPvol.82           新発田市長選挙


柿の木

今号、第1面では、新発田市長選挙立候補予定者の公約を比較しました。二階堂氏の公約は具体的であるのに対し、小林誠前新発田市議の公約は急ごしらえの感が否めません。「世代交代」を旗頭にしていますが、市長になって何をするのか、はっきりしていない印象を受けます。どちらに投票するか、両氏の公約の要約が参考になれば幸いです。

第2面では、9月議会で議論された「小中学校へのエアコン導入」についての経緯を取材し、解説しました。この問題は平成22年に当時の公明党議員・高橋幸子氏が質問しました。その後、共産党の佐藤眞澄氏が繰り返し質問・要望し、平成29年12月議会では民主クラブの社民党系議員・渡部良一氏も質問・要望しています。平成30年には、佐藤眞澄議員ほか3人が早期設置を質問・要望しました。第3面では、喫緊の課題である地域公共交通網整備について、もっとも成功していると言われる京都府京丹後市の例を紹介しました。自治体財政を圧迫しない形で、地域特性に合った「きめ細かな」形態を作り上げ、持続可能な制度にしています。地域公共交通網整備が自治体財政を圧迫すれば、持続することは不可能です。

第4面は、歴史図書館の開館を記念した企画展を広報しました。今年は戊辰150年、豊田神社勝手山遷座100年の節目の年です。時宜を得た好企画ですので、ぜひ足をお運びください。

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SOPvol.81           新発田産コシヒカリ、輸出拡大


▲新発田祭パレードに倉敷市から鎧姿の「佐々木盛綱」が助っ人に

今号、第1面では、二階堂市政が力を入れてきた「ヒトのインバウンド」「モノのアウトバウンド」のうち、米輸出を取り上げました。

一昨年から取り組みを本格化し、台湾中心にセールスしてきた米輸出は、今年度からシンガポール・香港を新たなターゲットして展開しています。記事ではこれまでの流れとシンガポール・香港でのトップセールスの模様をリポートしました。シンガポールの富寿しでは新米収穫後、店頭販売の確約を得たとのことです。輸出に挑戦する基礎自治体は国内でも珍しく、大きな成果をあげている点でも注目に値します。なお、富寿しでは偶然、敬和学園大卒の菊水のセールスウーマンと出会ったとのことでした

第2面では、9月議会における二階堂市政2期8年の総括と3期目に向けての抱負を一部割愛して掲載しました。これまでの「産業振興」「子育て支援」「学力の充実」の政策3本柱に、3期目は「健康長寿」を加えたいとのことでした。また、これまで水面下で行ってきた白新線の複線化も、都市機能強化を目指してさらに推進したいとのことでした。

第3面では、福井県鯖江市の「まちづくり」の取り組み、「地域活性化プランコンテスト」の模様をリポートしました。単なるアイデア出しに留まらず、全国の学生から募集したアイデアを具体的施策・商品開発に繋げる仕組みを構築しているのが大きな特徴です。めがねのまちで知られる鯖江市は、人口約6万人ながら、戦後一貫して人口が増え続けている稀有なまちです。官民一体となり、発展に向けて貪欲に挑戦し続けている姿は大いに参考になります。

第4面は、歴史図書館の開館を記念した企画展を広報しました。今年は戊辰150年、豊田神社勝手山遷座100年の節目の年です。時宜を得た好企画ですので、ぜひ足をお運びください。

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SOPvol.80           新発田藩主溝口氏は清和天皇の子孫


▲記録的少雨の新発田・内の倉ダム(8月23日)

今号第1面では、戊辰戦争150年目ということもあり、新発田藩溝口家の歴史について調べた結果を記事にしました。

従来、溝口氏は三河国溝口村の出で、遠く逸見家の系譜であることは、新発田市誌にも記載がありましたが、それ以前のことは不明でした。冨澤信明氏は家系図を丹念に調査し、その結果溝口氏は甲斐武田家の祖、武田信義の兄・逸見光長を祖に持つことが判明しました。途中、5~6代が不明ですが、これが明らかになると、溝口家の家系図が一本につながります。

武田家の祖は源頼義に遡ります。長らく五階菱が何に由来するのか不明でしたが、源頼義の家紋が菱型を三つ重ねたもの、溝口秀勝の考案した家紋が菱型を五つ重ねたものであることは偶然ではありません。ちなみに武田家の家紋は菱型を四つ固めたものです。

源氏・源頼朝は初代越後国守護を佐々木盛綱に命じ、その後400年佐々木家の末裔が新発田を統治し、一時的に上杉家が統治したものの、上杉家転封後は再び新発田は源氏の血を引く溝口家の統治下となったのです。

第2面・3面では、先進事例として、大阪府大東市の「元気でまっせ体操」事業を紹介しました。住民の健康寿命を伸ばすための取り組みですが、結果として介護保険給付の大幅減額、介護施設の人手不足対策と所得の向上、地域コミュニティの活性化に結び付けました。住民主体の取り組みであるため、定着には長い年月が必要ですが、健康寿命を伸ばすことや介護環境の改善を目指すことは喫緊の課題です。

第4面は、観測史上初となる新発田の少雨渇水・高温に対して、市当局が迅速に行った対応策を紹介しました。全庁的な取り組みにより、上水道断水や熱中症死という最悪の結果を避けることが出来ました。今後とも、恒常的な少雨渇水・高温が予想されることから、土地改良区に協力しての農業用水の確保や学校へのエアコン設置などの対策が求められるところです。

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