SOPvol.44有機資源センターはトップランナー

▲海士町は入り江が多く、養殖に向いている

今号冒頭では、「食の循環」の中核施設、「有機資源センター」の現状をリポートするとともに今後の方向性を提案いたしました。ここ数年、「新発田堆肥」の品質は目に見えて向上し、散布率も上がりました。しかし、縮小したとはいえ年間約1千万円の経常赤字を出しています。さらなる改善と販売努力が望まれます。

中面では、I・J・Uターンの先進地、海士町の取り組みをリポートしました。移住促進策として採用したのは、起業による労働力の町外からの獲得です。観光協会が特定派遣業の免許を取得し、職員として労働力を研修員として募集し、各企業・事業所に派遣します。仕事として成立した町外者の5割が正規または臨時職員として各企業・事業所に定着しています。人口規模も環境も新発田とは異なりますが、仕組みとしては大変すぐれたもので、新発田でも導入できるのではないでしょうか。次回以降も「産業振興」の取り組みに成功している事例を紹介・提案します。

最終面では、成功裡に終わった「蕗谷虹児パリ展」について、蕗谷虹児の三男・龍夫氏の寄稿を掲載いたします。インバウンド政策の一環として、台湾からの誘客を目指してこの10月トップセールスが予定されています。月岡温泉では具体的な観光商品を制作し、現地エージェントへ売り込みます。今後はその一環として台湾での「蕗谷虹児展」開催もその一助となるよう視野に入れてほしい旨、提案いたします。

 

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