▲収穫の秋
今号では、夏休み後半でもあることから新発田市立図書館で開催されている「月岡温泉・羽越本線100年展」、蕗谷虹児記念館で開催されている「竹久夢二×蕗谷虹児~詩と挿画の世界」を取り上げました。
前者は予算がまったくない中で図書館長・鈴木秋彦および職員・田村豊が手弁当で資料を収集し、貴重な展示が実現し、多くの来館者を迎えています。本来公立図書館には蔵書以外の地域資料を収集・記録する機能が求められますが、今回の展示はほとんどが市以外の所蔵品で占められました。今後、新図書館・歴史書館には「地域の記憶装置」としての機能充実が求められます。
一方「竹久夢二×蕗谷虹児~詩と挿画の世界」は既報ですが、蕗谷虹児記念館始まって以来の集客となっております。展示期間の終盤を迎え、さらなる集客に寄与するため、今回は中学生記者による紹介といたしました。大人の目線とは異なる新鮮なリポートとなりました。この企画成功の最大の理由は長谷川施設長(元三越美術担当)という美術と美術展のプロを迎えたことにあります。未発見だった蕗谷虹児の自筆挿絵を発見したのは彼でした。両展示ともプロがかかわったことによって成功しました。
中面では全容が明らかになった駅前複合施設民間棟に女子寮が入居する敬和学園大学長から、入居の目的を聞きした。大学生の実践教育のみならず、市民との交流を行うことで市民に愛される大学としたい、新発田市の活性化に貢献したいとのことでした。どのようなコラボレーションに発展するか、興味は尽きません。
また、新発田市と同様に直江津駅前に駅前複合施設を設置した直江津図書館の利用者が以前の2倍になったこと、「しばたん観光バス」が日本旅行の旅行商品になり、同社広報パンフレット「赤い風船」に掲載されたことをリポートしました。
sop_vol.35p1-4