SOPvol.33夢二・虹児特別展と月岡温泉開湯百年祭

▲月岡温泉「プレミアムSAKE蔵」(火・木休)

今号では、市が進める産業振興の3本柱「企業誘致」「食・食品加工」「観光」のうち、先行している「観光」を取り上げました。一つは既存の観光資源の掘り起こしての「蕗谷虹児・竹久夢二特別展」です。こちらは収蔵品の見直しによって夢二の新たな自筆原稿を発見・展示中で、蕗谷虹児記念館開館以来の入場者を呼んでいます。もう一つは月岡温泉開湯百年を記念して地元有志が新たな観光施設「KURA蔵」をオープンさせたことなどで、月岡が温泉地から観光地へ脱皮するための第一歩を記したこと。どちらも多くの観光客を呼び寄せていますが、明確な誘客数の目標はなく、相変わらずの「出たとこ勝負」です。今後は明確な誘客数の目標を設定し、行政も有効な支援策を実施する必要があります。これは他の産業振興策でも同様です。
最終面では前々号掲載して大きな反響を呼んだ「新発田市の人口減の実態」に引き続き、経済と人口減の関係について簡単な解説を掲載いたしました。新発田市では庁内に人口減対策を主目的とする「未来創造プロジェクト」を立ち上げました。しかし、新発田市に人口減に関わる基礎数字、例えば生涯未婚率(数)や有配偶者未子率(数)は未調査のままで、議論の手がかりもない状況です。これらの基礎数字を調査することから始めなければならないでしょう。あまりにも後手後手の印象です。
なお、前号掲載の「待機児童解消策」については、反響が大きく今後とも継続取材いたします。

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