SOPvol.63新発田高校、大学入試で大躍進

今号、第一面は、大学入試において瞠目すべき成績を挙げた新発田高校の取り組みについてです。新発田高校はここ40年来なかった東大2・京大1・東北大7という現役生の合格を果たしました。

理由は単純です。藤井人志という人材を校長に得て、その教育方針を変更したことにあります。彼は「挑戦」を合言葉により高い目標を生徒に持たせ、「未来の俊傑プラン」と「スーパーサイエンスハイスクール」と言うツールを利用し、生徒のモチベーションを上げることに成功しました。それによって停滞していた芝校生の潜在能力を開花させたのです。「自ら考え自ら行動する」方式は心理学でいう「内的動機付け」方式で、最も成果に直結する方法と言われています。トップリーダーの有り方を考える上で大変参考になります。

2面では市議会で提案され、採用された施策を二つ、紹介いたします。一つは今後予想される待機児童増の対応策としての「市立(公立)保育園の民営化」です。近年、市立保育園の臨時職員の激減に伴い、施設に余裕ができているので、それを民営化して保育ニーズに応える施策で、市長も受け入れました。

もう一つは、特養入所待機者解消のため、ショートステイを特養に転換する提案で、こちらも市長は受け入れました。ショートステイの稼働率は年間平均約75%で、25%が空いています。10~15%を特養に転換すると特養入所待機者は解消されます。

3面では新発田の生んだ偉人の一人、昆田文次郎の紹介です。加治川長堤の桜並木の生みの親が文次郎であることは存外知られていません。新発田育英舎の創設、大倉製糸工場誘致、新発田初の上水道敷設なども氏の手柄です。

4面では新発田市政施行70周年を記念して開催される、日本初の「蕗谷虹児・中原淳一・松本かつぢ」3人展の告知です。大正から昭和にかけて日本のサブカルチャーの旗手として活躍し、今日隆盛を極めるマンガ・アニメ文化の萌芽となった3人の仕事を知る絶好の機会です。ぜひ、お出かけ下さい。

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SOPvol.62新発田食品工業団地新造成地竣工

▲ミスムーンライト撮影風景・新発田中央高校にて(制服も同校のもの)

 

今月は人口増に向けての二階堂市長の施策の成果についてです。

約6年間にわたって「産業振興」「子育て支援」「学力向上」を3本柱として数々の施策を展開して参りました。「二の丸病院跡地の防災公園(アイネスしばた)」「駅前複合施設(イクネスしばた)」「新市庁舎開庁(ヨリネスしばた)」に目が奪われがちですが、ハード整備事業の中心は、実は「食品工業団地造成」でした。この2月に進出調印式が行われ、2社が進出しました。今後完売・操業時には600~800人の雇用増が見込まれています。ただし、新発田は労働力不足です。求人難を解消するためにソフト事業として「コンシェルジュ協議会」を発足させ、団地内保育園の開設などを視野に入れて、側面支援に入りました。

定住促進事業は1年間で86件・約200人の転入が確実となりました。住宅取得補助金と首都圏でのUターン相談会の開催による合わせ技が功を奏したかたちです。

本格参入して2年目の「ふるさと納税」は昨年度の2億5千万円から今年度は4億円を突破することが確実になりました。新発田産品の商品力の高さと巧みなセールスプロモーションの結果です。

昨年新発田市でオールロケした映画『ミスムーンライト』のイオンシネマ新潟南での先行上映が好調で、3月中旬まで延長上映されることになりました。全編春の新発田の観光地を舞台(すべて実名で登場)とした、女子高生(新発田中央高校の生徒という設定)たちの青春群像劇です。まだ観ていない方はぜひ劇場でご覧になってください。先行上映の観客動員数によって今後の公開館数が左右されます。

この映画、実は本紙編集長の阿部聡が強引に新発田でロケを敢行するよう、監督とプロデューサーを説得して、実現させたものです。必ずや全国公開、全国ヒットにつなげて、新発田を強力にPRするためにも、ぜひ足をお運びください。笑って泣ける名作です。

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SOPvol.61新市庁舎「札の辻広場」に2万5千人

▲4階テラスの「桜の花」ベンチで寛ぐ子どもたち。二王子山が美しい

 

今月は新市庁舎開庁に関連する記事が中心です。

新市庁舎建設にあたり、二階堂市長は使い勝手の良さと防災対応機能は当然として「中心市街地活性化」「にぎわい創出」「市民交流」の3点をコンセプトとして付加しました。その結果、1階には半屋内空間「札の辻広場」「札の辻ラウンジ」を配し、4階には「開放可能な議場」とそれに続く「屋外テラス」を配しました。

1月8日にはこけら落としイベントである城下町しばた全国雑煮合戦に過去最高となる2万5千人を集めました。市民は1階のみならず2・3階の窓際に陣取り、雑煮合戦を楽しんでいました。今後は市商工振興課が先頭に立って、毎週末年間104回のイベントが開かれる予定です。つまり、土日は半屋内空間「札の辻広場」でなにか必ずイベントが行われることになります。このことにより、「にぎわい創出」「市民交流」はほぼ実現するでしょう。しかし、「中心市街地活性化」については商店街の人たちや市民自らの意思と行動なしでは難しいでしょう。市長の言うようにまさに「市民力」が問われます。

市観光振興課が一昨年から進めてきた、インバウンド(訪日観光客増)と農産物・食品加工品輸出の試みの一つとして、台湾旅行推進交流団を招聘しました。台湾からの観光客送客と農産物・食品加工品輸出をねらった商談会が「札の辻ラウンジ」で開催されました。今後3月には輸入商社団の招聘が予定されています。基礎自治体としては画期的で先進的な取り組みです。けっして焦ることなく、段階を踏んでじっくりと進めてほしいものです。

 終面は、昨年新発田市でオールロケした映画『ミスムーンライト』が完成し、イオンシネマ新潟南で先行上映されることを告知しました。全編春の新発田の観光地を舞台とした、女子高生たちの青春群像劇です。全国ヒットにつなげ、新発田をPRするためにも、ぜひ足をお運びください。

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