SOPvol.78           新県知事花角氏への期待

好評のフリーマケットが7月8日(日)8時〜15時 駅前複合施設イクネス周辺にて開催予定!!

 

今号、第1面では、県知事選挙の模様をリポートしました。

今回も与党対オール野党連合の構図となりましたが、どちらの主張も「県民の審判を仰ぐ」と「即ゼロ」と似通っていたために原発再稼働は争点とはならず、どちらがより県民生活を豊かにするかに注目を集めた結果、僅差の与党系候補が選挙戦を制しました。

しかし、その差はわずかに3万7千票です。官僚出身の花角新知事には国とのパイプを生かした大胆な政策の実行が期待されていますが、野党連合の池田候補に投票した有権者が多数存在することからも、少数意見に配慮した慎重な県政運営が求められます。

第2面では新発田市議会6月定例会から、目立った質問を抜粋して掲載しました。

「消防団員不足」に対する報酬増」については二階堂市長は慎重に検討するとし、「札の辻広場のさらなる賑わい創出」については、さらに周知を徹底したうえ、将来の更新時に設備改善を検討するとしました。他にさしたる質疑はなく、議論はやや低調でした。新発田市に寄贈が決まった大倉喜八郎の向島別邸「蔵春閣」については、検討委員会からの移設場所や利活用の方法についての答申が遅れているため、今回は議論となりませんでした。

第3面では、市島邸で開かれている展覧会「アートギャラリー市島邸」のリポートとしました。

千町歩地主だけに、日本画では狩野常信・酒井抱一・橋本雅邦・川合玉堂ら、洋画では川島清雄・斎藤五百枝ら、文化財級の名品が揃っています。会期中にぜひ鑑賞されることをお勧めします。

第4面は、来月7日に開催される「安兵衛決定戦」とパルcomfy陽だまり苑の健康増進施設「ピュア・オレンジ」の告知といたしました。

sop_vol78_p1-4

SOPvol.77           有機資源センター、黒字化視野に

▲古町芸妓・成果発表会

今号、第1面では、有機資源センターの経営状況についてリポートしました。

堆肥製造の公営施設は全国各地に数多く存在しますが、すべてが大幅な赤字を計上しています。そんななかで、新発田市の有機資源センターは黒字化が視野に入ってきました。

その理由は一つではありません。①畜ふん・食品加工で発生する食品汚泥の搬入量が近年目に見えて増大していること、②製品(堆肥)販売が好調なこと、③独自に「間けつ運転」「新発酵技術・しばたECO」を開発して電気料金を大幅に縮小したことなどが経営改善に大きく寄与しています。

効果としては、①は畜産業者・食品加工業者の負担を大幅に改善し、企業経営を支援している ②は新発田産農産品の品質を高めるなど、有機資源センターを農と食品加工を産業の中核とする新発田市にはなくてはならないものとしています。

今後は「間けつ運転」や「新発酵技術・しばたECO」をさらに改善して、生産能力をさらに上げて、将来的に予想される工業団地拡充によるする食品汚泥の搬入増に備えたいとしています。それが実現すれば、黒字化は現実のものとなります。地味ながら加田屋の市長から引き継いだ二階堂市政の大きな成果と言えましょう。

第2面では、4回にわたった冨澤信明氏の「元禄赤穂事件の真実」をまとめたものです。溝口家と浅野家との関係が明らかになり、この研究によって溝口摂津守、溝口半之充(亀田大隅守)の新たなスターを発掘しました。今後の観光の目玉として育てていけるものと思われます。

第3面では、成功事例として、新潟市の古町芸妓育成支援事業を取り上げました。

御多聞にもれず、古町でも芸妓の高齢化に伴う座敷芸の衰退が急激に進み、伝統芸能消滅の危機を迎えたことを機に、市・商工会議所・観光関連諸団体が資金を出し合って、唄・笛・三味線・鳴り物などができる地方(じかた)の育成に取り組み、今では若い芸妓が座敷で地方を務められるまでになりました。

とくに、海外からの観光客に人気で、新潟の「キラーコンテンツ」として存在感を増しています。城下町・新発田でも来訪目的に「伝統芸能」を加えることは可能です。台輪の鳴り物や地域の神楽などの育成支援によって、新たに復元が試みられる「大倉喜八郎向島別邸」などでの定期上演が可能なのではないでしょうか。もちろん、藤間流の「月岡芸妓」の育成支援も考えられます。

第4面は、月末に開催される「しばた‘つながる’デザイン展」の告知といたしました。

sop_vol77_p1-4

SOPvol.76           進化する「ふるさと納税」

▲イクネスしばたMINTO館に無料フリースペース・オープン

 

今号、第1面では、平成29年度のふるさと納税が締め切りとなりましたので、金額・内容についてご報告申し上げます。

平成29年度は総務省より、返礼最高額を50%から30%以下に抑える通達を受けました。新発田市ではそれに従ったため、総額は4億2千500万円となり、額で2千300万円減、率で5%減となりました。減額は月岡温泉感謝券に集中しました。月岡温泉では大きなダメージを受けたので、かたちを変えた支援策が必要かもしれません。一方、特産品等は個々に減額した物産もありましたが、返礼品の種類を増やしたこともあって、総体では減額となりませんでした。品質にこだわった新発田の返礼品が評価されたかたちです。担当者によれば、30年度は募集サイトを多様化すること、寄附金の使い道を明確にすることで、寄附額を盛り返したいとのことでした。

2面では、大倉喜八郎別邸の移築および利活用について、検討会が行われているという途中経過を報告しました。検討会では、東公園、お城周辺など、数カ所が候補に挙がっている模様です。市長は29年度中の決着を目指していましたが、議論が白熱している現状を受けて、さらなる議論を求めています。

3面では、JR新発田駅前複合施設民間棟MINT館に設けられる民営のフリースペースについて、運営方法を中心に詳述しました。中高生の図書館棟での学習利用が飽和状態になっているため、民間が空きスペースを開放するとのことになったのです。

4面では転入者増をねらって実績を挙げている住宅取得補助・家賃補助制度のマイナーチェンジについて取材・掲載しました。対象地条件を緩和拡大することや、人手不足解消をねらった「市内企業就業」を条件づけたことが大きな特徴です。

sop_vol76p1_4