SOPvol.76           進化する「ふるさと納税」

▲イクネスしばたMINTO館に無料フリースペース・オープン

 

今号、第1面では、平成29年度のふるさと納税が締め切りとなりましたので、金額・内容についてご報告申し上げます。

平成29年度は総務省より、返礼最高額を50%から30%以下に抑える通達を受けました。新発田市ではそれに従ったため、総額は4億2千500万円となり、額で2千300万円減、率で5%減となりました。減額は月岡温泉感謝券に集中しました。月岡温泉では大きなダメージを受けたので、かたちを変えた支援策が必要かもしれません。一方、特産品等は個々に減額した物産もありましたが、返礼品の種類を増やしたこともあって、総体では減額となりませんでした。品質にこだわった新発田の返礼品が評価されたかたちです。担当者によれば、30年度は募集サイトを多様化すること、寄附金の使い道を明確にすることで、寄附額を盛り返したいとのことでした。

2面では、大倉喜八郎別邸の移築および利活用について、検討会が行われているという途中経過を報告しました。検討会では、東公園、お城周辺など、数カ所が候補に挙がっている模様です。市長は29年度中の決着を目指していましたが、議論が白熱している現状を受けて、さらなる議論を求めています。

3面では、JR新発田駅前複合施設民間棟MINT館に設けられる民営のフリースペースについて、運営方法を中心に詳述しました。中高生の図書館棟での学習利用が飽和状態になっているため、民間が空きスペースを開放するとのことになったのです。

4面では転入者増をねらって実績を挙げている住宅取得補助・家賃補助制度のマイナーチェンジについて取材・掲載しました。対象地条件を緩和拡大することや、人手不足解消をねらった「市内企業就業」を条件づけたことが大きな特徴です。

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SOPvol.75           二階堂市長、3選出馬表明

今号、第1面では、3月8日(木)の市議会代表質問において、二階堂馨新発田市長が3期目に向けた出馬表明の際に述べた所信についてまとめました。

2期8年の実績については、西部工業団地の完売による「産業振興」、待機児童完全解消と転入人口増による「少子化・子育て支援」、全国標準学力テストの成績が小・中ともに全国平均を上回ったことによる「教育の充実」を例に挙げて、市民との約束はおおむね果たしたとしました。さらに、進行し続ける「人口減」をストップさせる対策は待ったなしの課題だとし、この課題を克服するためにも3期目を目指したいとしました。今のところ、対抗馬として複数の名前は上がっているものの、二階堂市長以外に立候補の具体的な動きはありません。

二階堂市長は自ら例に挙げた以外にも、外国人観光客誘致や独自の農産品・特産品輸出に向けて大きな実績を上げています。しかし、農業や商工業部門では育成支援の途上であり、今後も努力を継続しなければならない状況で、引き続き二階堂市長に市政を担ってもらう必要があるでしょう。

2面では、新年度予算にあげた「第3子以降給食費無償化」、「10代の居場所カフェ設置」、「大倉喜八郎向島別邸の利活用」について、議会一般質問とその答弁を掲載しました。

3・4面では、4回にわたって連載した「元禄赤穂事件討入りの真実④」を掲載した。「元禄赤穂事件」は堀部安兵衛とその「はとこ」の溝口摂津守の合作であることを、新史料と旧史料の再検証によって明らかにしたものです。展開の仕方によっては新発田の新たな観光資源となり得るものです

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SOPvol.74           平成30年度新発田市の予算案

▲市立豊浦保育園で「スポーツ体験会」開催

今号、第1面では、2月18日に議会に示された新年度予算案の概略を掲載しました。新市庁舎・東小校舎建設・歴史図書館改修などの大型工事が終了したことから、一般会計合計は11億円ほど減少したものの、市民サービスなどの民生費は3億7千万円の増額となりました。昨年のいじめ自殺を教訓にしたいじめ対策費などを新たに盛ったほか、屋根付グラウンドの整備、学校でのタブレット導入試験、エアコン設備に向けた研究など、教育部門への積極的な投資が目を引きます。

しかし、子育て支援部門では、保育士不足解消への抜本的対策は見当たりません。産業振興部門では、ほ場整備に伴う遺跡発掘事業の停滞に対する対策も見送られました。総体的には、将来を見越した「戦略性」の欠如が指摘されそうです。予算案の詳細は次号以降に掲載します。

また、1面には保育園児を対象に開催された「スポーツ体験会」、農家の担い手リクルートのための市農水振興課主催の「農高出前授業」の模様をリポートしました。

2面では「民間主導の公民連携によるまちづくり」の第一人者・清水義次氏の新発田での講演の内容を要約して掲載しました。みらい創造課の若手と農業女子が企画した「食の循環によるまちづくり」活動の一環でした。受講者は官民問わず広く募集しました。民間参加者の評判は上々でしたが、行政からの参加者の反応には温度差がありました。

3面では、シリーズで掲載している「赤穂浪士討入りの真実」の第3弾です。第1回では、江戸幕府中枢の大目付溝口摂津守(溝口分家)が積極的に支援した事実を、第2回ではその理由が上杉家改易をねらったものであることを、新大名誉教授・冨澤信明氏の講演・論文を要約して掲載しました。今回はなぜ上杉家が改易に至らなかったか、縁戚関係から探りました。ここに至って、従前とはまったく異なる「赤穂浪士討入りの真実」が浮き彫りになったことと思います。

4面では、こども食堂を運営する「フードバンクしばた」による制服リサイクル、ピュアオレンジによる自立支援のプログラムの告知を掲載しました。どちらも先進的な試みです。

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