SOPvol.126          啄木・郁雨の歌碑、新発田・荒川に建立


▲向かって左「大川の水の面を見るごとに郁雨よ君のなやみを思ふ」(啄木)、右「故郷や新発田につづく野の道も山も霞めりわが夢の中」(郁雨)

 

今月の第1面では、国民的歌人・石川啄木(一)を心身両面で援助し続けた新発田・荒川生まれの歌人・宮崎郁雨(大四郎)両名の歌碑が、新発田城南ロータリークラブの手で新発田市荒川の松浦保育園敷地内に建立され、除幕式が行われたことを報告しました。除幕式には郁雨のお孫さん・雅史さんや函館亀田ロータリークラブの7名のほか、地元住民の方々約30人、計約80人が参加して執り行われました

これを機に、石川啄木を世に出した人物が新発田生まれだったことを多くの方に知っていただくと同時に、学習や観光面でも役立てていただきたいものです。

第2面では、市議会6月定例会の主だった質問と答弁を抜粋して掲載しました。議員の多くは「コロナは収束しつつある」との共通認識を持ち始めたようです。全3月定例会でも「コロナ後を見すえた先手先手の産業政策」を求める声はありましたが、今回はその傾向がさらに強くなったと思います。

とくに、コロナやウクライナ侵攻による急激な穀物価格の値上がりに対する支援要求は切実なものであり、コロナ対策は新たな局面に入ったと言えるでしょう。市は議会初日に全額国支出による飼料費補助を打ち出しましたが、今後も国に対して更に支援を行うよう、大きな声を上げるべきです。

第3面では、7月2日(土)から県立万代島美術館で開催される「和田誠展」の告知を行いました。イラストレーター・グラフィックデザイナー・エッセイストとして活躍が目覚ましかった故・和田誠氏ですが、実は新発田市のジャズ喫茶『BIRD』(バード)のロゴデザインも手掛けています。『BIRD』(バード)の常連・竹内和宏さんに、その関係や思い出を語っていただきました。

4面では、パル陽だまり苑の介護施設「ふぇりあ」のヘルスケア・サービス等の紹介、歴史図書館の好評企画「新発田藩の歴史資料」展の告知、新発田文化会館での「山形交響楽新発田公演」の告知を掲載しました。

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SOPvol.125          新発田の令和4年度予算


▲五十公野公園のあやめ

今月の第1面では、新発田市の令和4年度予算を紹介しました。

財政調整基金(貯金)を確保しながらバランスのとれた予算案となりました。しかし、新型ウイルス対策に追われたこともあって、新規の産業振興策はほとんどなく、アフターコロナを見すえた戦略・投資に欠けていることは、議会で与野党問わず複数の議員に指摘された通りです。人口減対策でもっとも有効なものは経済対策です。二階堂市長の公約にある通り「仕事がなければ人は集まらない(仕事を求めて人は出ていく)」のです。市長および市執行部に対しては積極的な経済対策の立案・実行を望むものです。

第2面では、石川啄木(一)を経済面で援助し続けた新発田・荒川生まれの宮崎郁雨(大四郎)について、前回の2人の関係についての概略に続き、今回は郁雨のたぐいまれな「人助け」精神の涵養と実践について、年譜と詠み遺した短歌を参考に解説しました。このたび新発田城南ロータリークラブが中心となって、生家跡の荒川(松浦幼稚園辺り)に顕彰碑を建立することになり、次号では顕彰碑建立について続報する予定です。

第3面では、活躍著しい「フードバンクしばた」が第25回地球倫理推進賞・文部科学大臣賞を受賞したことを報告しました。受賞式には佐藤哲也代表・土田雅穂副代表が参加しました。すでに何回か本紙でも取り上げましたが、現在の「フードバンクしばた」の活動内容にも触れました。

4面では、パル陽だまり苑の介護施設「ふぇりあ」のヘルスケア・サービス等の紹介、歴史図書館の好評企画「新発田藩の歴史資料」展の告知、新発田文化会館での「林家たい平・春風亭昇太落語会」「山形交響楽新発田公演」の告知を掲載しました。

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SOPvol.124          啄木を支えた荒川生まれの郁雨


▲桜の次はチューリップ

今月の第1面では、蕗谷虹児記念館主催の「進化する美人画 池永康晟×蕗谷虹児」展の紹介です。

池永康晟は日本の美人画のスタイルを変えたと言われる人気画家です。美術館での展覧会を拒否し続けてきた画家でしたが、美人画の風雲児「蕗谷虹児との比較展」との企画意図に、初めての大規模な展覧会開催を受入れてくれたそうです。昨年の「リサ×ガス」展は開館以来の入場者数となり、新発田の名を大いに高めましたが、今回も引き続いてのヒットが期待されます。

県内外からからの集客は蕗谷虹児の知名度アップのみならず、経済効果も期待できます。企画し、実施に結び付けた学芸員にまずは拍手を送ります。

 第2面・3面では、宮崎郁雨(大四郎)と石川啄木(一)の関係について、概略を解説しました。

宮崎郁雨は今から約140年前、現在の荒川(松浦幼稚園辺り)に生まれ、家族とともに函館に移りました。父は味噌醸造業で成功し、郁雨は函館に来た啄木と出会い、その後終生にわたって支援し、顕彰に務めました。しかし、家を潰して故郷を去ったためか、その後新発田や荒川での顕彰はありませんでしたが、このたび新発田城南ロータリークラブが中心となって、荒川(松浦幼稚園辺り)に顕彰碑を建立することになりました。

本紙ではそれに先立ち、今号で宮崎郁雨(大四郎)と石川啄木(一)の関係について概説し、さらに今後顕彰碑建立について続報します。

4面では、パル陽だまり苑の介護施設「ふぇりあ」のヘルスケア等の紹介、新発田文化会館での「林家たい平・春風亭昇太落語会」「山形交響楽新発田公演」の告知、歴史図書館の講評企画「新発田藩の歴史資料」展の告知を掲載しました。

 

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