SOPvol.130          二階堂馨氏、マニフェスト発表

▲東京 市島邸

今月の第1面は、4期目に挑戦する二階堂氏の公約が発表されましたので、内容を検証しました。

従来の4本柱に加えて「持続可能なまちづくり」として、脱炭素社会実現を目指し、CO₂(二酸化炭素)削減を市レベルでも目指すとの公約が新たに加わりました。具体的には、太陽光・小水力発電の導入、ごみ削減へ向けての民間企業支援、防犯・街路灯の順次LED化、電気自動車導入補助・省エネ住宅補助などで、とくに新発田独自の施策はありませんが、市長肝煎りの施策と言えます。

従来の産業振興ではオーガニック化の加速、シェアオフィスでのスマート農業研究などを挙げ、健康長寿では介護認定率の減少、子育て支援では児童虐待防止・ヤングケアラー支援、教育の充実では学校給食の無償化を挙げています。

このうち、学校給食の無償化は、共産党などの要望の強い施策で、バラマキとの批判を浴びる可能性があります。もし実施するなら、保育園・こども園も対象としないと出生率の向上につながらないことは科学的に証明されています。生まれてから義務教育期間を通じた一貫支援でなければ意味がないからです。問題は原資をどうやってひねり出すか、です。

なお、10月23日(日)現在、二階堂氏以外の出馬表明はありません。

第2面では、効果の割に普及率の低い「ヘルプカード」の現状のレポート、新たにオープンしたシェアオフィス「キネス天王」のオープンのレポートを掲載しました。

第3面では、市島邸で開催されている企画展「東京市嶋邸関連資料展示」の紹介、本紙で6回にわたって連載した「啄木と郁雨」に関連して、郁雨の函館慈恵院での活躍を紹介しました。

4面では、パル陽だまり苑の介護施設「ふぇりあ」の健康増進イベント「フライデー教室」の案内、市立歴史図書館の展示室で開催されている企画展「五十公野から赤谷への道」の告知、未発表作品を鑑賞できる蕗谷虹児記念館「開館35周年記念展」の告知を掲載しました。

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SOPvol.129          二階堂市政の3期目の総括

▲市島邸

今月の第1面では、まず、「二階堂市政3期目の総括と4期目公約」を9月市議会、小林誠議員の質問および市長答弁を引用・掲載しました。3期目の公約である観光誘客と農産物輸出、保育料完全無料化、小中学校へのエアコン設置などの成果、4期目の公約を質問していました。二階堂市長は保育料完全無料化の未達成には陳謝しましたが、「実現に向けてあらゆる道を探る」としました。「子育て支援」の成果として人口減を減速させたことは大いに評価されるものの、受け皿である私立こども園等への唐突な委託料減額提案がもたらした不協和音は早々に解消すべき課題です。

さらに1面では、10月15日から開催される天王・市島邸での東京市嶋邸関連資料展、新発田高校卒の漫画家・寺田ヒロオ氏の切手シートの発売告知を行いました。

第2面では、9月市議会定例会から、市民の関心を集めた質問と答弁を抜粋して掲載しました。

15人中8人が質問した浸水・冠水被害対策は新発田市の大きな課題として再び浮上しました。2年前の大雨被害時に4人の議員が対応が求められたにもかかわらず、抜本的対策を講じてこなかったことが、「行政の不作為」として被害者の批判を招いているようです。他市では導入済みの防水壁や止水板に対する補助もありません。被害のあった緑町の方々を含め、20人ほどの方が傍聴に訪れていました。

また、旧統一教会と市・市教委の関わりについても3人が質問に立ちました。

第3面では、加賀市との友好都市30周年記念式典の模様をリポートしました。初代新発田藩主が加賀の大聖寺から入封したという歴史的事実だけでなく、どちらも城下町であり陽明な温泉を抱えている点などから、もっと積極的に交流すべきではないでしょうか。

4面では、パル陽だまり苑の介護施設「ふぇりあ」の健康増進イベントの案内、市立歴史図書館の展示室で開催される企画展「五十公野から赤谷への道」の告知、未発表作品を鑑賞できる蕗谷虹児記念館「開館35周年記念展」の告知を掲載しました。

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SOPvol.128          豪雨のたび冠水被害


▲立待岬から津軽海峡

今月の第1面では、大雨のたびに頻度を増して次第に拡大する冠水被害、猛威をふるう新型感染症オミクロン株BA・5の現状についてレポートしました。

冠水被害はゲリラ豪雨の時間雨量が劇的に増加していることから、中田川流域のみならず、これまで冠水しなかった町内でも広く被害が出ました。自動車の立往生はあちらこちらで発生し、住宅では床下浸水で済んでも、コンクリート式の土間を持つ商店では什器が水に浸かって使えなくなりました。また、水流で転倒する歩行者もみられたことから「人的被害の出ないうちに抜本的な対策を」との声があがっています。

オミクロン株BA・5は感染力が強く、感染者数は過去最大となっており、これに伴い重症者数、死亡者数も増えています。従来からの感染対策を徹底するとともに、飛沫感染が疑われることからマスク着用の重要性が叫ばれています。また、ワクチン接種も強く推奨されているようです。

第2面・3面では、これまで4回にわたって歌人・石川啄木(一)を心身両面で援助し続けた新発田・荒川生まれの歌人・宮崎郁雨(大四郎)の歌碑建立についての話題を連載してきましたが、今回は宮崎郁雨の親友・岡田健蔵の業績と宮崎郁雨を世に出したと言われる阿部たつをについて解説しました。

岡田はある意味、宮崎と似た感受性を持った人でしたが、宮崎にはない抜群の行動力で宮崎を助けるとともに、ケタ外れの意志を以って図書館建設と運営に一生を捧げた人であり、大いに参考にすべきだと思います。

4面では、パル陽だまり苑の介護施設「ふぇりあ」のサービス付き高齢者住宅の紹介、市立歴史図書館の展示室1の夏季特別企画「徳川将軍と溝口家」展および展示室2の「大倉喜八郎と蔵春閣」の告知、蕗谷虹児記念館「開館35周年記念展」の告知を掲載しました。

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