SOPvol.114          64歳以下ワクチン接種

▲紫陽花

今月号の第1面では、市から発表された64歳以下のワクチン接種の実施方法とスケジュールを、分かる限り詳述した。市内でクラスターが発生する中、65歳以上の接種予約で大混乱を生じたことが全国ネットで放映され、その番組中でワクチン接種の責任者である戦略監が鼻マスク姿で登場してひんしゅくを買うなど、市の対応は一時市民の批判を浴びた。しかし、接種が加速化するにつれて市民は落ち着きを取り戻しつつある。市は現在、今年中の接種完了を目指して粛々と作業を進めている。

また、緊急事態宣言の解除と同時に市は間髪を入れず緊急経済対策第10弾を打ち出した。観光・飲食のみならず大型商品券を販売するなど、支援対象を広げた。市民の安全安心を担保する効果が出ることを期待する。

第2面では市議会6月定例会で目立った質問を掲載した。小林誠議員は市長の子育て支援策を公約違反と批判したが、高校生までの医療費無料化は既に実現し、児童クラブ無料化も来年度から実施される。唯一残った保育料無料化は国の政策転換によってまだ実現できていないが、これは国の施策である。市単独で急ぐ必要はない。同時に保育の受け皿の整備が市独自でできなければ、元も子もないからだ。保育希望者をすべて受け入れられるよう、市はまずは待機児童ゼロ政策など、保育の受け皿の整備に全力を注ぐべきだ。国は遠からず保育料無料化に踏み切る。待機児童を出さず、切れ目なく支援するために、今からその準備にかからなければならない。

第3面では、いよいよ本格化した議会改革の一端を紹介した。市議会ではすでに全議員にタブレットを導入、行政に先駆けてペーパーレス化と省力化、情報の同時共有に着手した。昨年度からはネットによる議会報告会や全国に先んじてウエブ視察を実施した。今年度は議会報の刷新にとりかかった。より見やすい誌面、QRコード掲載による一般質問動画への導入など、多くの読者を獲得し、情報発信に努める。さらには来年度の「広報広聴委員会」の発足準備にも着手、情報の相互乗り入れも視野に入れている。情報発信が苦手と言われる新発田市行政に先駆け、議会が先鞭をつけることを目指している。

4面では陽だまり苑の「ピュア・オレンジ」、評判の高い蕗谷虹児記念館の「リサとガスパール」展、歴史図書館の新企画「災害と復興の歴史」展を告知しました。

 

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