今月号の第1面では、9月19日に行われた「蔵春閣」安全祈願祭の模様をリポートしました。
安全祈願祭は市東公園で行われ、施主の大倉文化財団の大倉歌喜彦会長、工事を担当する大成建設の山内隆司会長、二階堂馨新発田市長ほか約20名が出席しました。
平成29年の寄贈決定以来着工まで、議会は移築費用や活用方法で紛糾し、今回は本体のみの着工です。活用方法が決まらないままでの見切り発車で、高額な維持費が問題視されている「旧県知事公舎」の二の舞になるのではと危惧されています。しかし、竣工までに約1年半あります。この間に活用方法を詰め、優秀な運営者を募らなければなりません。
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第2面では市在住の外国人に対する「防災セミナー」の模様をリポートしました。
人口減少が続く中、新発田市在住の外国人は漸増しており、現在市人口の0.66%を占め、ごく近い将来1%を超えることは確実です。国籍・人種を超えたすべての市民が多様性を認め合ったうえで、新たな共生環境を整備する必要に迫られています。記事では触れませんでしたが、同時に日本人・新発田人としてのアイデンテティの確立も急がなければなりません。
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第3面では随時連載してきた堀部安兵衛および溝口家と浅野家の関係をまとめました。今回は溝口秀勝侯の甥にあたる「亀田大隅」に焦点を当て、両家の長くて深いきずなについて検証しました。
「亀田大隅」については現在清水園の堀部安兵衛伝承館で行われている「新発田藩生まれの堀部/中山安兵衛」展でも資料を見ることができます。ぜひ、訪れて頂くようお勧めいたします。
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4面では陽だまり苑の「ピュア・オレンジ」のリニューアルオープン、蕗谷虹児記念館の「百年展」、歴史図書館の秋の企画展「江戸時代の旅と行列」を告知しました。
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