▲「藤戸の浦」ものがたり
今号、第1面は国交省の「まち交大賞」の新発田市受賞の経緯をリポートしました。「まち交大賞」は国交省のリノベーション補助制度を使って、すぐれたまちづくりを進めている自治体が表彰されるものです。二階堂市長は、まちづくりの目標を「人口減少対策」におき、「にぎわい創出」「市街地活性化」「市民交流」をキーワードにして推進してきた「イクネス」「アイネス」「ヨリネス」建設事業を完成させました。とくに今回は駅前複合施設の「イクネス」の官民協働のコンセプトが高く評価されて、「シナリオ賞」の受賞が決定しました。
「イクネス」「アイネス」「ヨリネス」に対する市民の盛り上がりはそれほどでもないものの、外から見ると全国的にも先進的な取り組みであり、知名度アップにつながりました。「ヨリネス」が出来てからは、自治体や議員団、さらには建築関係者の視察が目白押しで、担当者は嬉しい悲鳴を上げています。これを機に市民ももう一度評価する方向に変わることと思います。今後は市民が工夫して各施設を「使い倒す」ことが期待されています。
2面では、毎年約7~8千万円を投入している新発田市最大の赤字施設、「紫雲の郷」の民営化を提案しました。本業に集中せず、積極的な営業・経営改善も行わない現在の「紫雲の郷」の経営陣では黒字化は夢のまた夢です。たとえば経営陣(指定管理者)を交替し、赤字部門を切るとともに低生産性部門を縮小するなどの抜本的対策が必要です。
合宿誘致のために必須の五十公野公園での屋根付グラウンド建設(約6億円)について、市は大いに必要性を認めながら、資金不足を理由に進捗させていません。一方、改善の見込みのない施設に毎年赤字を垂れ流していては整合性を欠きます。優先順位が違うのです。
3面では市議会議長に比企広正氏が選出された経緯および新たな議会の体制と、800年前の新発田の正統性ある統治者・佐々木盛綱の史劇上演の告知を掲載しました。
4面は、介護施設の「陽だまり苑」が「予防介護」に向けた取り組みを新たにスタートさせる告知を掲載しました。可能な限り、介護が必要な人を増やさないことは時代の要請であり、まさに時宜を得た事業です。今後も引き続きリポートします。
sop_vol.66p1_4