SOPvol.90           豪雨災害に警戒を

今号、第1面では、豪雨災害への普段の準備を促す内容としました。新発田では平成27年度・28年度と2年にわたる白穂被害や一昨年の大雪、昨年の干ばつと高温という異常気象が続きました。今年も観測史上初という5月の猛暑に襲われる中、危惧されるのはやはり豪雨災害です。

新発田市は独自にハザードマップを作成して注意喚起したり、自主防災組織づくりを進めている一方、国では分かりにくいと言われた防災情報・避難情報の伝え方を統一しました。「警戒レベル4で全員避難に避難を指示する」というものです。伝達方法を含めて、どこまで徹底できるかがカギになります。

上記記事執筆中に、県北で強い地震がありました。人命は失われませんでしたが、家屋に被害が出ました。新発田にも櫛形断層・月岡断層という大きな断層があり、最大震度6強が予想されています。準備を怠ることはできません。

第2面では、市議会6月定例会での新人の質問と市長答弁を一部抜粋・要約して掲載しました。初質問の新人と政治家歴40年の市長との経験との差は明白ですが、いずれ市長を追い詰めるような鋭い質問がなされることを期待するものです。議会運営委員会での委員の発言などにも議員の勉強不足が露呈たと言わざるを得ず、私的な感想ですが、ベテラン議員の抜けた穴の大きさを痛感した6月定例会でした。

3面では、3回にわたって連載した「地域公共交通網形成」についての、小柳肇議員の質問・提案とそれに対する二階堂市長の答弁です。小柳議員の提案の骨子はコミュニティバスとデマンドタクシーの複合型ですが、これを全市各地域ごとの実態に即して運行するためには、既存の菅谷地区や川東地区の公共交通の再編成が必要となります。

市民要望が切実なうえ、保守系革新系問わず、いずれの議員も早急な「地域公共交通網形成」を市長に突き付けています。「地域公共交通網形成」市長3期目の最大の政策課題として浮上しています。今まで市長は「学校統合に併せて」とし答弁してきましたが、それが許されないほど地域の高齢化は切迫した状況になってきたのです。

4面では蕗谷虹児記念館での展覧会「エロール ル カイン展」および陽だまり苑の「ピュア・オレンジ」の告知を併せて掲載いたしました。

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SOPvol.89           新発田市義会ポスト決まる

今号、第1面では、議会会派の再編、議長および副議長選挙の結果および議会ポストについてリポートしました。4月21日投開票の新発田市議選の結果は定数が27から25に減ったうえ、ベテラン議員の多くが勇退し、新人の立候補が7人、元職の立候補がひとり、落選者は新人2人という選挙でした。

この結果、保守系の市議会第2会派「市民クラブ」は小川徹議員・中村功議員の2人のみとなり、小川議員は新たに結成された保守系の市議会第1会派「令和会」に吸収され、中村功議員は中間派閥の「つなぐ会」に加入しました。民主系会派の「民主クラブ」の勢力は4人と変わりませんが、名称を「共道しばた」に改称しました。

議長には引き続き比企広正議員が、副議長には新たに公明党の渡邊喜夫議員が選ばれました。二階堂市長系の「令和会」の11人に併せ、公明党2人で13人、過半数を握ったため、革新系との合従連衡は必要なくなったのです。議会ポストも公明党の副議長を除いて「令和会」が独占しました。また、監査役も「令和会」の湯浅佐太郎氏が就任する予定です。

第2面では、華々しい活躍が続く「新発田科学技術ネットワーク」の主催する「新発田ロボコン教室」をリポートしました。自主性を尊重することにより、応用力のある子どもたちが育っています。ただし、運営資金は寄付金のみとのこと、民間のさらなる寄付と行政の支援が必要です。

3面では、清田政策監が農政・観光・商業の枠を超えて取り組んでいる「新発田産米(コシヒカリ)オーナー制度」についてです。初オーナーとして5月25日に台湾からの一行が来日し、菅谷のほ場で田植え体験をしていきました。観光のインバウンドと物産のアウトバウンドを同時に行おうという試みですが、長年にわたる台湾との交流が新企画を下支えしています。

4面では蕗谷虹児記念館での展覧会「ェロール ル カイン展」および陽だまり苑の「ピュア・オレンジ」の告知を併せて掲載いたしました。

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SOPvol.88           平成31年新発田市義会議員選挙

今号、第1面および第2面では、4月14日告示、4月21日投開票の新発田市議選の結果を詳しくリポートしました。

定数が27から25に減ったうえ、ベテラン議員の多くが勇退し、新人の立候補が7人、元職の立候補がひとり、落選者は2人という選挙でした。数の上では少数激戦でしたが、有力新人は労働組合の組織票をバックにした革新系の1人だけで、新発田市長選挙に出馬した元職の上位当選も確実とみられ、全体的には投票率も伸びず、低調な選挙に終わりました。

上位者では、前回トップの議員は地元で競合する新人に票を奪われて大苦戦、一方現職議長の議員は地盤が重なるベテランが勇退した票を上積みして大きく票を伸ばしてトップを奪いました。

特筆すべきは市政批判の急先鋒の青木三枝子さんが予想以上の健闘を見せて中位当選したことです。間違いなく市議会の台風の目になることでしょう。議会に新風を吹かせられるか注目の的です。

最下位には前回も出馬して次点に泣いた幸福実現党の渡辺葉子さんが滑り込みました。

落選したのは革新系の横山さんと保守系の本間さんのお2人です。

今後は会派構成によっては議長選挙にも大きな影響も予想され、波乱含みの様相です。

3面では、一般質問から、新発田市の喫緊の課題である「地域公共交通網の整備」について、小柳肇議員の提案を取り上げました。昨年10月号で本紙がリポートした京丹後市のシステムを新発田市にアジャストさせようというもので、先月の骨子案に続き、今月は具体案を掲載しました。

4面では映画「こども食堂にて」と「ピュア・オレンジ」の告知を併せて掲載いたしました。

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