SOPvol.94           常態化した災害への備え


▲約350人が参加した五十公野での防災訓練。写真は消防団による放水訓練

今号、第1面では台風19号被害の概要と新発田市の対応について掲載しました。

地球温暖化に伴い、台風は大型化しているうえ、常襲化しています。原因が原因ですので、市レベルで防ぐことは出来ません。できることと言えば、まず堤防のかさ上げや強靱化および川底掘削などで流量増を図ることです。上流でのダムの新設も課題です。大型河川の管理は、国・県によるものですから、国・県に陳情を上げ続けなければなりません。

もう一つは、早めの避難を徹底すること。市レベルでは自治体の「自主防災組織」の整備を急ぎ、意識改革や自助・共助のちからを向上させることが大切です。菅谷では民生委員がお年寄りや体の不自由な人、交通手段を持たない人をピストンで避難所に運んでいました。これは避難困難者がどこにいるのか、普段からしっかり把握しているからできることです。「自主防災組織」でもこのシステムを整備する必要があります。

 

2面では治水等の専門家・関川義蔵氏による江戸時代の北蒲原地区の治水・干拓の歴史講演を抜粋して掲載しました。溝口侯や市島家などが水害常襲地帯の北蒲原地区でおよそ200年にわたって治水・干拓を継続し、美田に変えた歴史を石高の変遷で実証した研究です。次号以降では具体的にどのように加治川などの河川の流れを変えたのか、具体的に追ってみます。新発田藩10万石は幕末には実質30万石だったと言われます(豊田神社史料)。治水は人命を守っただけでなく、経済的な繁栄ももたらしました。

 

3面では「健康寿命の延伸」に効果の大きい口腔ケアの一例として「心筋梗塞・脳梗塞」などの血管障害を取り上げました。口腔ケアの実施で「心筋梗塞・脳梗塞」を減らせることが科学的に実証されています。次回以降も「糖尿病」や「認知症」などの予防効果について、順次取り上げます。

 

4面では新発田市立歴史図書館での「ふたつのしばた展」、および陽だまり苑の「ピュア・オレンジ」、こども食堂の「こども支援プロジェクト」の告知を併せて掲載いたしました。

 

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SOPvol.93           新発田のコメ、アメリカに!

▲アメリカ人が菅谷の水田を視察に

 

今号、第1面では二つの話題を取り上げました。

一つは、平成27年度から取り掛かった「新発田の農産物」輸出の一環として、アメリカ人バイヤーが当市を訪れた話題です。国の補助金を利用して台湾から始めた輸出はその後販売先をシンガポール・ハワイに広げました。30トンから始まった輸出量も今年は300トン弱と順調に伸びています。DMOを活用した自治体の輸出は新潟県では当市以外に見当たらず、先進的な取り組みは高く評価されるものです。

なお、新発田は輸出(アウトバウンド)と観光客誘致(インバウンド)を同時に行っており、外国人観光客は宿泊ベースで4倍に増えています。まさに「儲かる農業・儲かる観光」を実現しつつあります。

もう一つは、月岡温泉で芸妓さんたちが共同で立ち上げたカフェ「キッチンはぁーと」の紹介です。独自に6店舗を開店させて月岡温泉街に賑わいを取り戻した合同会社「ミライズ」の活動に刺激されたものです。気軽な店ですが、味も本格的なもので、ぜひ一度訪れて応援してあげてください。

2面では新発田市議会9月定例会から、目立って増えつつある外国人に対する支援についての質問を取り上げました。人手不足の深刻化もあり、今後さらに外国人が増えることは確実ですが、日本語教育などは民間に任せきりの状態です。行政の強力な支援が期待されています。

たま、新潟県や新潟市の危機的な財政難を横目に、健全財政を維持している新発田の財政を、市の貯金にあたる「財政調整基金」を例に解説しました。「待機児童ゼロ」を達成するなど、多くの政策目標を実現しながら、健全財政を維持している二階堂市政は大いに評価されていいでしょう。まずは今後も「待機児童ゼロ」を維持、「子育てするなら新発田」を確固たるものにしてほしいものです。

3面では「健康寿命の延伸」に効果の大きい口腔ケアの一例として「誤嚥性肺炎」を取り上げました。口腔ケアの実施で「誤嚥性肺炎」は40%ほど減らせることが科学的に実証されています。次回以降も「糖尿病」や「心疾患」、「認知症」などの予防効果について、順次取り上げます。

4面では蕗谷虹児記念館での展覧会「エロール ル カイン展」と新発田市立歴史図書館での「ふたつのしばた展」、および陽だまり苑の「ピュア・オレンジ」の告知を併せて掲載いたしました。

 

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SOPvol.92           新発田のプログラミング教室


▲情報教育主任研修会での公開授業(6月21日・紫雲寺小)

 

今号、第1面と2面を使って、新発田のプログラミング教育の現状をレポートしました。

文科省は令和2年から実施される新指導要領に「プログラミング教育」の導入を明記します。「プログラミング教育」は「話せる英語教育」とともに、日本と日本人が将来的に国際社会で生き抜き、現在の生活水準を維持するために必須の教育と謳われてきました。しかし、GAFAやファーウェイの例を持ち出すまでもなく、実際には世界と大きな差をつけられています。

遅ればせではありますが、新発田市では令和2年に向けて、今年から新たな取り組みを始めました。まずは「指導者の育成」からですが、幸い当市には皆川孝先生という先駆者がおり、官民協働という形で活動が始まりました。重厚長大の製造業の先行きに明るさが見えない中、これから「プログラミング教育」を通じて、子どもたちの可能性を大きく育てていかなければなりません。

第3面では、「歯と口腔ケア」の大切さを歯科医師の田上正幸先生に簡単に語っていただきました。新発田市長は「健康寿命の延伸」を新たに公約に掲げて当選しました。「健康寿命の延伸」にとって必要なことは日常的な運動と口腔ケアにあることは科学的に証明されています。

口腔ケアと健康との関係で、田上先生には具体的な例を挙げていただきました。来月号から「認知症と歯周病」など、一例ずつ詳述していきます。

4面では蕗谷虹児記念館での展覧会「エロール ル カイン展」と新発田市立歴史図書館での「10代藩主直諒の夢展」、および陽だまり苑の「ピュア・オレンジ」の告知を併せて掲載いたしました。

 

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