SOPvol.109          新発田に本場ナポリ・ピッツァ

▲五十公野・ます潟の白鳥

今月号の第1面では、新発田市役所札の辻広場に毎週水曜に登場する「ナポリ・ピッツァ」のキッチンカーを紹介しました。何でも定年退職後、一念発起してナポリで修業して開店にこぎつけたとか。本格的な味もさることながら、前向きな志に脱帽です。札の辻広場にキッチンカーが集合するようになると面白いのにとひそかに期待しています(毎週日曜はイオン新発田店に出店予定)。

第2面・3面では、揺れに揺れている蔵春閣に移築に関して、これまでの経緯をまとめてみました。市長の寄贈承諾報告からすでに3年が経過しましたが、未だ紛糾しています。

昨年3月議会で比企議長が工事費の全体予算提示を要求、担当課長が業者から見積が出次第、3月以降新年度早々の提示を約束しました。ところが、全体予算提示のないまま、6月議会に一部工事予算が上程されました。審議を担当する総務常任委員会では「全体予算が分からなければ審議できない」としたため、6月16日にあらためて全体予算が提示されましたが、今度は比企広正議長ら数名の委員が全体工事費が「高すぎる」と猛反発、市は予算案を取り下げました。その後、付帯設備工事を除いた本体移築費のみ再度上程され可決、10月に本体移築工事に着工しました。

しかし、12月議会に、「利活用の再検討を求める」請願(紹介議員=令和会会長・若月学議員)とそれに相反する「(付帯設備工事の)早期着工を求める」陳情が出され、比企広正議長の属する令和会の主導で、なんと両方とも採択されました(詳細は前号掲載)。市はこれを受け、このままでは本体工事が終了しても公開が出来ない事態に追い込まれました。それに対して「利活用の再検討を求める」請願採択を主導した令和会は動揺したのかどうかその真意は不明ですが、議会本会議終了後の12月25日に総務常任委員会(委員長=令和会・板垣功議員)を招集し、請願とは相反する付帯設備の着工を求める方向に舵を切り、意見集約しました。

令和会は最大会派であり、議会の意見を代表する立場です。「利活用の再検討を求める」請願は採択すべきだったのかどうか、採択によって「泥沼にはまった」(小柳肇議員)状態に陥っているように見えます。

新型ウイルス禍のなか、整合性のない不可解な議会運営となり、根本的な改善が望まれます。

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SOPvol.108          異なる請願と陳情を採択した市議会


▲冬の風物詩「義士祭」雪の中、今年も開催

 

今月号の第1面では、蔵春閣に移築に関して、新発田市議会に対して、相反する請願と陳情が出され、両方とも採択された経緯を紹介しました。請願は「利活用の再検討を求める」ものであり、「新発田まち遺産の会」から提出されました。紹介議員は令和会の若月学議員と共道しばたの入倉直作議員です。陳情は「(終了した)利活用を実現するため、早期に付帯施設工事の予算計上を求める」もので、「大倉喜八郎の会」から提出されました。

もし、「新発田まち遺産の会」の求める通り再検討することになれば、「大倉喜八郎の会」の求める付帯施設工事は始められず、早期公開は絶望的です。二者の要望内容は相反していますが、請願を主導した令和会(会長・若月学)と共道しばた(会長・入倉直作)は請願・陳情ともに賛成、議会として判断しない道を選びました。議会としての責任放棄です。市執行部の対応が注目されます。

第2面では、議会12月定例会から、目立った2件の質問と答弁を掲載しました。クマの頻繁な出没を受けての鳥獣害対策と、蔵春閣移築を契機とした駅前活性化についてのやり取りを掲載しました。

第3面では、恒例の「義士祭」の模様をリポートしました。今年は堀部安兵衛生誕350年にあたり、オリジナルマスクやオリジナルカップそばが登場しました。新型ウイルス禍のなかのイベントでしたが、昭和40年以来55年も続いている少年少女剣士のパレードは関係者の協力で何とか実現しました。

4面では陽だまり苑の「ピュア・オレンジ」、蕗谷虹児記念館の「美人画伝説」展、歴史図書館の新企画「明治維新と新発田藩」展を告知しました。

 

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SOPvol.107          プログラミングコンテスト


▲二王子山の夕焼け

今月号の第1面では、11月3日に行われた「第1回しばた・せいろうプログラミングコンテスト」の作品発表会・表彰式の模様をリポートしました。

すべてがコンピュータ制御で動く時代に突入しました。コンピュータは人が組んだ「プログラム」で動いています。かつてプログラムは一文字一文字手打ちで作ったものですが、現在は動作を指示するプログラムを組み合わせるなど、簡略化しています。ロボットなら「前へ進め」「右に曲がれ」など、予め組み上がったユニットを組み合わせます。その結果、プログラミングは子どもでも出来る様になりました。しかし、日本や新発田ではその教育環境がほとんどありませんでした。遅れていたのです。そこで立ち上がったの「SPEC=新発田市プログラミング教育推進協議会」で、その最初の事業として「第1回しばた・せいろうプログラミングコンテスト」が開催されたのです。

作品のレベルは驚異的に高く、教育次第で子どもたちの才能は確実に開花することが証明されました。作品はホームページスペック 新発田で検索して見ることができます。

第2面では月岡温泉での芸妓支援事業の模様をリポートしました。市の緊急経済対策として月岡芸妓の踊りを披露するものです。新潟市では古町芸妓を支援するために、無料で料亭に呼べる施策が実施されています。新発田市でも、宴席に芸妓を無料で呼べるといいのですが…。

いずれにせよ、芸妓はキラーコンテンツになり得ます。アフターコロナを見据えて本格的に養成・発信することを考えるべきです。

第3面では市の緊急経済対策第8弾を簡単にまとめてみました。新発田市は3月以降、国や県、他市町村に先駆けて新型ウイルス対策を打ち続けてきました。二階堂市長のリーダーシップの賜物です。おかげで、新発田市の雇用はかろうじて維持されています。しかし、ウイルス禍はまだ続きます。第9弾・第10弾の対策を企画立案しなければなりません。

4面では陽だまり苑の「ピュア・オレンジ」、蕗谷虹児記念館の「美人画伝説」展、歴史図書館の秋の企画「江戸時代の旅と行列」展を告知しました。

 

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