SOPvol.68新発田版DMOで輸出・観光振興

▲米倉いちご園の若杉智世子さん

今号、第1面では新発田版DMOの進行状況をレポートしました。DMOは外国人観光客誘客(インバウンド)と輸出促進(アウトバウンド)を同時に推進しようとの取り組みです。国の取り組みは3年ほど前から始まりましたが、新発田市では5年前から徐々に取り組みを始めました。法人格を持つ観光協会の設立に続き、同協会に旅行業の免許を取得させ、独自の旅行商品の開発と販売を始めました。販売促進のためネット通販サイトも開設しました。

国の取り組みとなった昨年からは補助金がもらえるようになり、その資金を使って台湾中心にトップセールスと観光・物産展を本格化させ、商談会もたびたび開催するなど、取り組みは加速化しています。今後5年間で外国人観光客誘客(インバウンド)と輸出促進(アウトバウンド)のビジネス・システムを確立し、民間に渡せるよう鋭意努力を続けています。

3面では、昨年は住宅取得補助による転入者増を実現しましたが、本年度上半期の出足は鈍りました。現状をリポートしたうえ、対象地区の拡大と必要な人材に絞った上乗せ補助を提案しました。保育士・介護士が圧倒的に足りていません。住宅補助・家賃補助を足りない人材に絞って上乗せし、転入者増と人材確保を同時に狙う一石二鳥の一手です。他に実施している自治体はほとんどありませんので、ニュースバリューもあり、新発田の知名度向上にも資することでしょう。

他に加賀市との子ども会交流会、倉敷市との交流会を事実関係のみ報告しました。

4面には、1棟のみのイチゴハウス栽培ながら、加工によって大きな収益を得ようとしている「農業女子」若杉智世子さんにスポットを当てました。新規就農時、収益性からすべてを計画し、実行するというスタイルは他業種では普通ですが、新発田の農業にはほとんど見られなかったスタイルです。今後の新発田の農業を発展させるためには格好の事例となります。「意思」「加工」「直販」、成功の要素はこの三つです。

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SOPvol.67有機資源センター、収支改善へ

▲くじゅう連山

今号、第1面は赤字続きの有機資源センターがようやく赤字脱却の兆しが見えてきたその経緯についてリポートしました。毎年約3千万円の赤字でしたが、所員が間歇送風技術および消臭剤(発酵促進剤)を独自に開発して、電気料金の大幅削減と増産に直結する発酵期間の短縮を可能にしました。このような例はほかになく、それを自治体職員が自ら工夫して成し遂げたことに大きな意味があります。

禁止されている「凝集促進剤」が含まれる家畜ふんを使用していたことが判明したため、一時的な減産は免れませんが、数年後の黒字化も可能との見通しです。

2面では、移住者が7年で320人を数えている移住先進地・竹田市の取り組みをリポートしました。空き家を徹底的に改修して移住者に提供すること、アーティスト・職人など、都会でなくても成立する職業に的を絞って情報提供していること、地域おこし協力隊の積極誘致を定住につなげていること、この3点が成功の要因であり、空き家対策に悩む新発田市でも援用できる仕組みで、参考になります。

3面では義士堂の赤穂四十七士木像の修理が完成したこと、その結果数ある四十七士木像の中でも最古のものであることが判明したことを報告しました。

また、8月12日(土)、七葉小学校で上演される佐々木盛綱を題材にした「源平藤戸合戦」劇の告知も掲載しました

4面は、介護施設の「陽だまり苑」が「予防介護」に向けた取り組みを新たにスタートさせたこと、こども食堂が夏休み中は週2回開催に拡大させること、駅前複合施設「イクネス」前で開かれるフリーマーケットなどの告知です。

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SOPvol.66新発田市「まちづくりシナリオ賞」受賞

▲「藤戸の浦」ものがたり

今号、第1面は国交省の「まち交大賞」の新発田市受賞の経緯をリポートしました。「まち交大賞」は国交省のリノベーション補助制度を使って、すぐれたまちづくりを進めている自治体が表彰されるものです。二階堂市長は、まちづくりの目標を「人口減少対策」におき、「にぎわい創出」「市街地活性化」「市民交流」をキーワードにして推進してきた「イクネス」「アイネス」「ヨリネス」建設事業を完成させました。とくに今回は駅前複合施設の「イクネス」の官民協働のコンセプトが高く評価されて、「シナリオ賞」の受賞が決定しました。 

「イクネス」「アイネス」「ヨリネス」に対する市民の盛り上がりはそれほどでもないものの、外から見ると全国的にも先進的な取り組みであり、知名度アップにつながりました。「ヨリネス」が出来てからは、自治体や議員団、さらには建築関係者の視察が目白押しで、担当者は嬉しい悲鳴を上げています。これを機に市民ももう一度評価する方向に変わることと思います。今後は市民が工夫して各施設を「使い倒す」ことが期待されています。

2面では、毎年約7~8千万円を投入している新発田市最大の赤字施設、「紫雲の郷」の民営化を提案しました。本業に集中せず、積極的な営業・経営改善も行わない現在の「紫雲の郷」の経営陣では黒字化は夢のまた夢です。たとえば経営陣(指定管理者)を交替し、赤字部門を切るとともに低生産性部門を縮小するなどの抜本的対策が必要です。

合宿誘致のために必須の五十公野公園での屋根付グラウンド建設(約6億円)について、市は大いに必要性を認めながら、資金不足を理由に進捗させていません。一方、改善の見込みのない施設に毎年赤字を垂れ流していては整合性を欠きます。優先順位が違うのです。

3面では市議会議長に比企広正氏が選出された経緯および新たな議会の体制と、800年前の新発田の正統性ある統治者・佐々木盛綱の史劇上演の告知を掲載しました。

4面は、介護施設の「陽だまり苑」が「予防介護」に向けた取り組みを新たにスタートさせる告知を掲載しました。可能な限り、介護が必要な人を増やさないことは時代の要請であり、まさに時宜を得た事業です。今後も引き続きリポートします。

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