SOPvol.121          18回しばた雑煮合戦

18回しばた雑煮合戦

今月号の第1面では、1年ぶりに開かれた第18回しばた雑煮合戦の模様をリポートしました。感染症拡大防止のため、あらゆる対策をシミュレーションし、実行に移しました。ちょうど開催前日に県独自の「警報」が発令されました。これ以上ないという対策により実施出来たことは称賛に値します。一つ改善点を指摘するとすれば、今回は致し方ないとしても、次回以降全国に向けて発信を強化しなければ、せっかくの「まちおこしイベント」も効果は半減してしまいます。ギリギリの人数での実施でかなり難しい課題ではありますが、来年以降の情報発信に期待するものです。

 第2面では、堀部安兵衛生誕350年祭とそれを記念した冨澤信明先生の講演会の模様を要約して掲載しました。冨澤先生は「討ち入りは堀部安兵衛と溝口家切梅分家・溝口摂津守との合作」という新説を、独自の系図を使って証明したもので、まったく新しい赤穂浪士像を浮かび上がらせました。研究の途上ではありますが、これまでの論文を『実録 堀部安兵衛』としてまとめて出版しました。市観光協会・高木書店で販売しておりますので、ご一読をお勧めします。

第3面では、福井県永平寺町で公共交通の在り方の一つとして実証事件が行われ、来年度には特定条件下での完全自動運転実験「ZENdrive」の経緯と現状を報告しました。過疎化と人口減は全国の地方共通の課題です。永平寺方式をそのまま新発田市に移行することは不可能ですが、少なくとも課題を一つひとつ解決していっている行政の意思と職員の努力は大いに見習うべきものです。同時並行的に実施されている自家用有償旅客輸送システム「近助タクシー」制度も参考になります。

4面では3月にオープンするパル陽だまり苑の介護施設「ふぇりあ」の内覧会、蕗谷虹児記念館の「Koji Fukiya展」、歴史図書館の人気企画「明治維新と新発田藩」展の告知を掲載しました。

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SOPvol.120          大好評!内田正泰展

内田正泰/水郷うらら

今月号の第1面では、現在蕗谷虹児記念館で開催されている「はり絵画家 内田正泰展」を紹介しました。内田正泰は永谷園の「あさげ」のパッケージデザインで知られている作家ですが、実は独特の手法で消えゆく日本の原風景を描き続けた人です。実物の醸し出すやわらかく暖かな詩情を感じていただければ幸いです。

この夏は「リサとガスパール展」で、蕗谷虹児以外の展示では開館以来の反響・入館者数を記録した館長・長谷川静生氏の新企画です。地味ではありますが、一見すべきものとしてお勧めします。

 第2面では恒例になった「新発田のおいしいお米コンテスト」の結果と、同日に行われた「無農薬米の栽培及び輸出における現状等について」の研修会の模様を紹介しました。

自治体がお米の輸出を先導する試みは新発田市以外にほとんど類を見ません。感染症禍で停滞していますが収束後は間違いなく輸出は進展します。今は「美味しさ」で販売を伸ばしていますが、これからは「美味しさ」は当然として、「安全性」と「健康に良い(機能性)」が市場競争力の基準となるはずです。

私が10年以上も以前から主張してきたことがようやくスタンダードになろうとしているのです。かつての問題は作業効率をいかに上げて価格に転嫁せずに済むかでしたが、最近は「健康に良い(機能性)」ことをうたえば価格に上乗せできるようになりました。つまり、「健康に良い(機能性)ものは高い」との認識が一般化しつつあるということです。新発田市でも高く売るための指導を行うべきでしょう。

第3面では、新発田市議会定例会で目立った質問を取り上げました。懸案の「蔵春閣移築問題」です。市は移築を先行させ公開を先延ばしにしていましたが、ようやく付帯施設建設にこぎつけ、再来年以降公開されるとのことです。いずれにしろ、可能な限り早く公開して観光誘客に結び付ける施策を展開すべきでしょう。

4面では来年3月にオープンするパル陽だまり苑の介護施設「ふぇりあ」のスタッフ募集、蕗谷虹児記念館の「はり絵画家 内田正泰展(冬・春編)」、歴史図書館の新企画「明治維新と新発田藩」展の告知を掲載しました。

 

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SOPvol.118          市内15店舗で新発田の物産フェア

▲月岡大橋前のライトアップ

今月号の第1面では、11月に開催される「新発田大特産フェア」の概要を特集した。

感染症禍で大勢の人数を一カ所に集めるイベント開催を避けねばならないという事情を逆手にとって、スーパーなど市内15店舗で共通の「新発田物産展」を市商工振興課が企画した。他店舗との差別化に力点を置く小売店にとって画期的な企画となった。流通業界に精通した専門家ではとうてい発想出来ない企画で、成否が注目される。また、イオン・原信などの全国展開店舗で新発田産の物産を取り扱ってもらうことは、製品の全国展開にもつながる可能性がある。

 第2面上段では、豊浦地区で先行的に実施された「新発田版デマンド方式」の公共交通を取り上げた。松岡地区での実証実験の結果を生かしたものである。こちらの成否は利用者数にかかっている。利便性については実施する中で今後、改善していけばいいという考え方だ。

 第2面下段では、収束に向かいつつある感染症の現状をリポートした。感染症減少の理由としては、ワクチン接種の進展と、重症化を減衰する治療方法「抗体カクテル療法」の普及が挙げられる。ただし、その根底には「手洗い」や「マスク着用」の徹底、「三密回避」など、個々の努力の継続が挙げられ、今後冬場に予想される第6波を抑えるためにも、これらの感染症対策は必須である。

第3面では、前号で取り上げた三角の稲架(はさ)の続報である。地元では「ハロウィン」「クリスマス」「正月」の飾り付けが予定され、東京でも渋谷の宮下公園や東京ビッグサイトで展示されるなど、新たな展開を見せている。発案者が目指す「愉しむ農業」や「世代間交流」が進むことを願うものだ。

4面では陽だまり苑の介護施設「ふぇりあ」のオープン、蕗谷虹児記念館の「はり絵画家 内田正泰展(冬・春編)」、歴史図書館の新企画「関谷平内が描いた新発田藩」展を告知した。

 

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