▲左/10月15日(日)藤塚浜の松塚漁港にて「秋のさかなまつり」
右/月岡温泉 泉慶にて「しばた米コン」最終審査
今号、第1面では、新発田市に寄贈されることになった大倉喜八郎の別邸『蔵春閣』を紹介しました。大倉喜八郎が明治45年に建設し、以後内外の賓客の接待などに使用したもので、世界に雄飛した明治の時代の空気を色濃く反映した名建築です。大倉は設計を伊東忠太に相談し、建築は大倉組(現大成建設)が担当しました。「桃山御殿(聚楽第)の御成りの間」を再現したとは大倉自身の言葉です。
金箔張りの内装や折り上げ格天井などは豪華絢爛で、火災で焼失した「明治宮殿」の趣を感じることができます。
しかし、大倉の死後は三井グループや大倉財団が運営・管理していたものの、あまりにも維持費がかかるために解体せざるを得なかったという経緯があります。単に観覧に供するだけでは税金で莫大な維持費を捻出しなければならず、新発田市には多大の財政負担がかかります。レストランとしての営業など、『蔵春閣』自身でお金を産みだす収益施設にしなければ、市民の理解は得られないでしょう。第2の県知事公舎にしてはいけません。
第2面・3面では、議会改革を進める多治見市と藤枝市を紹介しました。多治見市では車座形式での市民との対話をすすめており。藤枝市では議員が行政の全事業を評価したうえで、行政に政策提案するシステムを構築し、成果を挙げています。旧態依然とした新発田市議会の改革はまったなしです。
4面では、市農水振興課が主催するイベントを3つ、紹介しました。農産物の海外輸出で耳目を集める一方、地道な努力を続けていることにも目を向けたいと思います。
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