SOPvol.37切れ目ない母子支援制度新設


▲平成26年 第20回日本そば博覧会会場(五十公野公園)

今号1面では10月11日、二階堂市長が表明した「妊娠から小学まで切れ目のない母子支援・かかりつけ保健婦制度」新設の意義とその内容と問題点について解説しました。小さな子どもを持つ母親の最大の悩みは「仕事と子育ての両立」と「核家族化による子育て中の孤立」です。その孤立を解消して出生数を増やし、安心安全な子育てを促す仕組みとしてこの制度はフィンランドで生まれ、大きな成果を挙げています。日本ではようやく浦安市・名張市・世田谷区で制度設計に入った段階で、新発田市で実現すれば画期的なものとなります。

中面ではこの秋、新発田市で開催される「写真の町シバタ」「佐藤哲三展」に焦点を当てました。とくに佐藤哲三の代表作『みぞれ』の里帰りは神奈川県立近代美術館に収蔵以来、初めてのことです。佐藤哲三は日本洋画界で確固たる位置を占め、天田昭次と並ぶ新発田の最高の芸術家です。しかし、その割には市民の認知度は低いのが現状です。今回の展覧会を機会に多くの市民に認知してもらいたいものです。

最終面では人口減問題の火付け役・増田寛也氏の講演会の要約です。増田氏は人口減ストップの処方箋として産業振興・少子化対策・教育を上げています。これは新発田市でも共通の課題ですが、これに加え新発田市では移住人口を増やす取り組みをすべきだと提言しました。成功例は数多く存在するものの新発田市での取り組みは無いに等しいのが現状です。市長は公約でIターン対策に取り組むことを表明しました。担当者の能力・意欲によって成否が分かれるのが他自治体の例です。今後の動きを注視したいと思います。

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