▲五十公野・ます潟の白鳥
今月号の第1面では、新発田市役所札の辻広場に毎週水曜に登場する「ナポリ・ピッツァ」のキッチンカーを紹介しました。何でも定年退職後、一念発起してナポリで修業して開店にこぎつけたとか。本格的な味もさることながら、前向きな志に脱帽です。札の辻広場にキッチンカーが集合するようになると面白いのにとひそかに期待しています(毎週日曜はイオン新発田店に出店予定)。
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第2面・3面では、揺れに揺れている蔵春閣に移築に関して、これまでの経緯をまとめてみました。市長の寄贈承諾報告からすでに3年が経過しましたが、未だ紛糾しています。
昨年3月議会で比企議長が工事費の全体予算提示を要求、担当課長が業者から見積が出次第、3月以降新年度早々の提示を約束しました。ところが、全体予算提示のないまま、6月議会に一部工事予算が上程されました。審議を担当する総務常任委員会では「全体予算が分からなければ審議できない」としたため、6月16日にあらためて全体予算が提示されましたが、今度は比企広正議長ら数名の委員が全体工事費が「高すぎる」と猛反発、市は予算案を取り下げました。その後、付帯設備工事を除いた本体移築費のみ再度上程され可決、10月に本体移築工事に着工しました。
しかし、12月議会に、「利活用の再検討を求める」請願(紹介議員=令和会会長・若月学議員)とそれに相反する「(付帯設備工事の)早期着工を求める」陳情が出され、比企広正議長の属する令和会の主導で、なんと両方とも採択されました(詳細は前号掲載)。市はこれを受け、このままでは本体工事が終了しても公開が出来ない事態に追い込まれました。それに対して「利活用の再検討を求める」請願採択を主導した令和会は動揺したのかどうかその真意は不明ですが、議会本会議終了後の12月25日に総務常任委員会(委員長=令和会・板垣功議員)を招集し、請願とは相反する付帯設備の着工を求める方向に舵を切り、意見集約しました。
令和会は最大会派であり、議会の意見を代表する立場です。「利活用の再検討を求める」請願は採択すべきだったのかどうか、採択によって「泥沼にはまった」(小柳肇議員)状態に陥っているように見えます。
新型ウイルス禍のなか、整合性のない不可解な議会運営となり、根本的な改善が望まれます。
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