▲台湾・大葉高島屋で実演販売。「日本の食べ物は大好き」とさっそく「新発田乃殿様献上米」をお買い上げ
今号、第1・2面では、新発田市が一昨年から続けてきたインバウンド・アウトバウンド活動の一環として、台湾の高級スーパーに始めて新発田産コシヒカリ「新発田乃殿様献上米」が並び、オープニングイベントに市長が出席してPRした模様をリポートしました。市長は併せて、新発田産コシヒカリの使用に踏み切ってくれた高級すし店などを訪問し、今後の協力を依頼しました。
基礎自治体が自ら輸出を手掛ける例は他になく、少量といえども難しい農産物輸出に風穴を開けて実績とした功績は大であります。インバウンドでは、台湾代理店に旅行商品の「インターネット販売」を依頼しましたが、その模様は2月号に掲載する予定です。
3・4面では、赤穂浪士討入りに関して、幕府中枢が積極的に関与していた事実を新大名誉教授・冨澤信明氏が明らかにした氏の講演を加除訂正して掲載しました。江戸城郭内にあった吉良上野介の屋敷を無防備な本所に移したことが、討入り成功のカギだったことは知られていましたが、それを画策して実行に移したのは、当時の新発田藩主のいとこで大目付に出世していた溝口摂津守でした。溝口摂津守はまた、堀部安兵衛の親戚でもあります。冨澤氏は溝口家と浅野本家の代々にわたる血縁関係を系図を読み解くことで明らかにしました。次号以下で、なぜ幕府中枢が討入りに加担したのか、その理由を推理します。
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