冠水した、いわい団地
今月号の第1面では、新発田市の新型ウイルス対策を時系列でまとめてみました。
8月17日の内閣府発表の実質GDPは年率27.8%減で、リーマンショック後の平成9年の17.8%減を大幅に下回り、戦後最低とのことでした。新型ウイルスの経済への悪影響の甚大さが数字の上でも証明されたかたちです。
新発田市では当初からこのことを予想し、先手先手の経済対策を打ってきました。ウイルス禍の広がりと国・県の対策をにらみつつ、スピーディに対応してきたことが記事から分かることと思います。
とくに国の「Go To トラベル」開始の2カ月半前、GW明けからの月岡温泉への需要喚起策は全国で最初のもので、倒産は未だになく、解雇も最小限にとどめています。温泉旅館は雇用のみならず、食材・酒・土産・リネンなど仕入れ先が各社100~300と多いために地元経済に与える影響は大きく、タイムリーな支援でした。スピーディな支援策の立案・実行は二階堂市長の強いリーダーシップなくしてはあり得ませんでした。その後順次、飲食業や農家などに支援を拡大させていることはご存じの通りです。
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第2面では7月31日のゲリラ豪雨被害について掲載しました。主に中田川にそそぐ支水系で冠水・床上浸水がありました。要は中田川の排水能力に問題があり、以前から管理者の県に要望していますが、川幅を広げるなどの改善策は一向に実現していません。国・県へのさらなる働きかけが望まれます。
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第3面では議会でもめている蔵春閣移転問題の経緯をまとめました。事の原因は担当課長が議会に約束したにもかかわらず、付帯設備工事の概算額を示さなかったことにあります。そのため議会側は「審議は出来ない」という立場をとりました。また、約束を実行しなかったことを「信義にもとる」と問題視している議員もいます。
感情的な問題は別にして、そろそろ議会も歩み寄るべきです。最大の課題は将来的な利活用です。
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4面では陽だまり苑の「ピュア・オレンジ」のリニューアルオープン、蕗谷虹児記念館の「百年展」、歴史図書館の秋の企画展「江戸時代の旅と行列」を告知しました。
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